ABCにっき(司法試験受験ブログ)

司法試験合格を目指している受験生のブログです。2019年予備試験合格

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0.法律科目基礎科目(刑事)の対策について

予備試験論文式試験の科目として、法律基礎科目が存在します。
法律基礎科目は全体の2割である100点分を占めます。

法律科目基礎科目は民事系と刑事系からなります。
それぞれが50点分相当の配点からなることになり、他の法律科目と同様の配点であることになります。
そのため、当然他の科目と同様の重要性があると言えるでしょう。
それにもかかわらず、基礎講座が相対的にあまり充実していないからか、他の科目と同等の対策をする受験生はあまり多くないのが実際です。


今回はその刑事系部分(刑事実務基礎、刑実)について書いていきます。
私は刑実を得意にしており、答練や模試でも得点源にしていたこともあり、本番でも最高評価のA評価を得ることができました。
そこで、勉強の参考になることが書ければ幸いです。





1.刑事実務基礎の定石(定石本)

大仰な書き出しでしたが、実質的には「刑事実務基礎の定石」という参考書の書評です。
1冊で特定の科目の対策が終了する参考書はなかなかありませんが、この1冊は後述の通り刑事実務基礎対策のほぼ全てを網羅します。
記事読了後にはぜひ書店等でその内容を確認してみるとよいでしょう。
本記事でも折に触れて引用します(ページ数や記載は初版のものです)。




なお、ちょうど本日(2020年6月23日)に発売となった基本刑事訴訟法も、後述する手続理解等の面で優れていると話題になっています。
私が受験した時点では発売されていなかったため言及は避けていますが、こちらも書店等で確認してみるとよいかもしれません。




2.刑事実務基礎の出題方式・傾向

近年の刑事実務基礎の出題は、大きく分けて①事実に即した条文の適用②刑事手続の仕組みの摘示③法曹倫理の3つからなされます。

【事実】に現れた証拠や事実,手続の経過を適切に把握した上で,法曹三者それぞれの立場から,主張・立証すべき事実,その対応についての思考過程や問題点を解答することを求めており,刑事事実認定の基本構造,刑事手続についての基本的知識の理解及び基礎的実務能力を試すものである。 (令和元年 出題趣旨より)



論文式試験の試験科目となっている刑法・刑事訴訟法と同様、この2つの法律を中心に用いて事例を解決していくこととなります。
それにもかかわらず、刑法・刑事訴訟法という科目とは別に刑事実務基礎が試験科目として用意されているのは、異なる能力が問われているからです。

大ざっぱに比較すると、刑法・刑事訴訟法は、法律科目であることから、事例問題の解決を通して理論面の理解を問うものといえます。
その一方、刑事実務基礎は、「実務」の名を冠するとおり、その実際の適用についての理解を問う傾向にあります。
そのため、試験問題も、事実を適切に条文に当てはめられるか、刑事手続がどのように進むか理解しているかについての設問が並んでいます。

平成27年以降の問題をどれか1年分見てみれば、そのことがわかるでしょう。
(参照:令和元年試験問題)






3.考慮要素の暗記と実践

まず、事実に即した条文の適用ができるようになるには、どのような用意をしていけばよいでしょうか。


試験問題を見れば、たくさんの参考になる事実があるため、これをその場で適宜評価していき、妥当な解決を目指す、という解法もあるでしょう。
実際の事例の解決にあたっては、事実にできる限り向き合う姿勢が重要になるでしょうから、このような態度が間違っているとはいえません。

しかし、試験時間がかなりタイトで、緊張感も高まる本番で安定したパフォーマンスが発揮できるとは限りません。
本番だけうまく力が発揮できずに不合格となるようなことがあってはなりませんから、できる限り不確定要素は排除すべきです。


そこで行うことが考えられる対策が、その条文適用に用いる考慮要素をあらかじめ大方おさえておくことです。


何より具体例を見るのがいいでしょう。
令和元年の刑事実務基礎の設問1の問題文は、以下の通りです。
下線部㋐に関し,裁判官が,Aにつき,刑事訴訟法第207条第1項の準用する同法第81条の「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由がある」と判断した思考過程を,その判断要素を踏まえ,具体的事実を指摘しつつ答えなさい。
「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由がある」と判断する思考過程が問われています。
刑事訴訟法にも刑事訴訟規則にも具体的な思考過程は書いていないため、自分なりに事実を評価して、要件を満たすかどうかを考えていきます。



......というような現場思考の問題ではありません。
このような事実認定の思考枠組みや考慮要素は、あらかた決まっているものです。
具体的には、次のような思考過程を経ることになります。

  1. 罪証隠滅行為の対象
  2. 証拠に対する働きかけの態様
  3. 客観的に罪証隠滅が可能かどうか、実効性があるか
  4. 被疑者に罪証隠滅の意図があるか
これらを順に考えていくこととなっています。


このことを覚えておけば、この問題はかなり機械的に解決できます。
上の4項目について、基礎付ける事実を抜き出して、それぞれ肯定する評価を付すれば終了です。


このように、事実認定の思考枠組みや考慮要素を暗記、ないし意識して理解しておくだけで、事実認定の問題は対処することができます。


とはいえ、あらゆる条文のあらゆる要件に関する考慮要素を暗記することは現実的ではありません。
そこで、ある程度の範囲の限定が必要です。
考えられる範囲の一例として、刑事事実認定重要判決50選や刑事事実認定入門を読む、というような対策があるでしょう。
むろん効果的なのは間違いないでしょうが、簡単に対策ができる、という今回の記事の趣旨からしても、試験対策の意味でも、やや過剰な感が否めません。






そこで、おすすめなのが最初に触れた「刑事実務基礎の定石」です。
この書籍には、重要な事実認定の考慮要素等について端的にまとまっており、かつ過不足ない記述があります。
たとえば先ほどの「罪証隠滅のおそれ」についても、勾留の要件としてですが、記載があります。
過去問に登場する事実認定問題のほとんど(私が記憶する限りではすべて)に適切な解説が載っています。
そして数が多いわけではなく、十分暗記可能な量に厳選されています。



定石本の記載を暗記ないし理解しておけば、事実認定問題については間違いなく他の受験生に負けることのない論述ができるものと考えています。


4.刑事手続の理解

次に、刑事手続に関する問題です。
刑事訴訟法の科目でも、刑事手続の理解は問われますが、どちらかというと法理論面に関する理解が問われるものです。
一方で、刑事実務基礎においては、刑事手続自体への理解が問われる出題が多くなされます。
先ほどの勾留の要件のようなものもあれば、短答でも問われるような公判前整理手続の流れに関する理解や、ときには刑事訴訟規則に関しても記述が求められます。

平成29年の設問3が好例でしょうか。
下線部ⓒに関し,弁護人は,刑事訴訟法第316条の15第3項の「開示の請求に係る証拠を識別するに足りる事項」を「Vの供述録取書」とし,証拠の開示の請求をした。同請求に当たって,同項第1号イ及びロに定める事項(同号イの「開示の請求に係る証拠を識別するに足りる事項」は除く。)につき,具体的にどのようなことを明らかにすべきか,それぞれ答えなさい。

刑事訴訟法第316条の2以下は、公判前整理手続に関する条文が並んでいます。
公判前整理手続で設けられている証拠開示手続のうちの一つである、類型証拠開示手続についての理解が問われている問題です。
(その場で要件を見てぼんやり対応することもできるのでしょうが)あらかじめ公判前整理手続の流れについて学んでいることが前提となっている問題であるといえるでしょう。


このように、刑事訴訟の手続に関する規律の理解を問う問題が例年問われています。
これらについて学習することが、主たる対策の一つといえます。


ほかにも、証人尋問に関するルール(多くが刑事訴訟規則で定められています)であるとか、訴因に関連する手続について、理解していることを問うてきます。
このような規定に関する学習は、論文の刑事訴訟法の科目では正面からは問われないことから、テキストで詳細にわたって解説がなされないこともあるでしょう。
また、そのわりには短答でも(ひいては口述でも!)頻出であるため、都度学習しておかったと感じることが多いでしょう。


そこで、簡潔にまとまったテキストを利用するのがオススメです。
刑事実務基礎の定石は、この点についても必要十分な記述があるため、通読して一度条文を確認するだけで、書き負けないだけの知識がつくものと考えます。
短答対策のために、過去問で出てきた知識を単発で暗記するというのではなくて、論文でも使う知識なのだと考え、まとまって学習しておくのがよいのではないかと思います。

5.法曹倫理

最後に、法曹倫理です。
「法曹倫理とは?」となった方も多いかもしれません。
学習用の六法には掲載されていないこともある弁護士職務基本規程に関する理解を問う問題です。
例年民事実務基礎科目か刑事実務基礎科目のいずれかで問われており、一定の対策が必要です。

令和元年の設問4が好例でしょうか。
......A は,「本当は,Vの態度に腹が立って,VやWが言っているとおりの暴行を加えた。しかし,自分は同種前科による執行猶予中なので,もし認めたら実刑になるだろうし,少しでも暴行を加えたことを認めてしまうと,Vから損害賠償請求されるかもしれない。検察官には供述録取書記載のとおり話してしまったが,裁判では,犯行現場にはいたものの,一切暴行を加えていないとして無罪を主張したい。」旨話した。......

......Aの弁護人が無罪を主張したことについて,弁護士倫理上の問題はあるか,司法試験予備試験用法文中の弁護士職務基本規程を適宜参照して論じなさい。
このように、素人目にも弁護士としてどうすればよいのか悩ましいような問題について、弁護士職務基本規程を用いて解決するものです。


まずは、弁護士職務基本規程を手に入れないことには対策がしづらいところです。
検索をして全文を印刷する等の方法が考えられるでしょう。
また、予備試験用六法には付属しているため、これを用いるのもあり得るでしょう。
(参照:司法試験・予備試験用六法の入手・活用)
主要なものだけでいいと割り切るのであれば、概説書にたいてい説明の対象となる条文は引用されているため、それを見るにとどめるのもありかもしれません。


法曹倫理については、たいてい実務基礎科目の講義に付属して講義がなされていると思います。
たとえば、伊藤塾では他の実務基礎科目と名目上は独立した法曹倫理という科目を用意しているものの、単品だけではなくセットでの販売もなされています。
(参照:基礎マスター 法律実務基礎科目(伊藤塾) )


内容としては、だいたいの場合主要な条文について、論点となる話を紹介して終了、のような構成になっているかと思います。
他の科目との重要性から考えると妥当な扱いなのでしょう。
刑事実務基礎の定石においてもおおむね同様の扱いがなされており、有名な論点だけ条文を正しく引いておけるようになっておけば十分なのだなあ、と気がつくと思います。


なんにせよ、多くの時間をかけるのではなく、条文の存在を把握しておき、現場で柔軟に妥当な結論を出してやれればよいことになるでしょう。


民事実務基礎科目でも法曹倫理が出題されることや、ロースクール在学生は授業でも扱うことから差がつきうること、口述試験でも出題範囲となっていることから、そこそこに対策をしたい、と感じる方もいるかもしれません。
私自身はそこまで必要性を感じませんでしたが、一冊くらいケースメソッド系の本を読むのもありなのかもしれません。



6.おわりに


以上の通り、あてはめ、手続の理解、法曹倫理の3つについて理解をする意識でいるだけで終了する科目です。
しかも、なんども申し上げている通り、これは刑事実務基礎の定石を通読するだけで実現する状態です。
ぜひ通読して、即座に得意科目を作り上げてみてください。



実務基礎科目は、対策の方向性がそう複雑でないのに、一般教養科目にならんで対策が遅れがちな科目です。
充実した対策をして、本番を迎える助けができたなら幸いです。



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関連記事:
予備試験論文の一般教養の対策・解き方
司法試験・予備試験六法の入手と利用
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0.投資信託の積み立て日記

4月分から楽天証券で投資信託の積立を始めたので、受け渡し等がある度に記録をつけていくことにしました。
2020年4月分がかなり好調だったので、この調子で額を伸ばしていきたいところですが、どうなるでしょうか。


楽天証券で、楽天・バンガード・ファンド(バランス均等型)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を、毎月12,500円ずつ積み立てています。


前回は、5月分が受け渡されたときに更新しました。
参考:投資信託積み立てにっき【5月分】


今回は、3回目の6月分が受け渡されました。
75,000円投資している状態です。
いくらになっているでしょうか。




1.現在の様子


現在の様子です。

スクリーンショット 2020-06-16 23.29.19

75,000円の積み立てに対して81,459円になっているため、6,459円のプラスです。
毎回楽天ポイントが250ポイント貯まるので、それも合わせれば7,209円のプラスです。
10%弱の利益が出ており、ありがたいところです。



ただ、6月分が引き渡されてからは市場が不安定だったようで、たまに覗いてはヒヤヒヤしていました。

スクリーンショット 2020-06-16 23.33.36


eMAXIS Slim米国株式(S&P500)分のみですが、リターンの変動を見るとそこそこの動きがあります。
10万円もいかない額なのでいいですが、そこそこの額が入っていたら気が気じゃなさそうです。



ともあれ、現状で元本割れするおそれが明白なわけでもなさそうなので、たまに見るぶんには楽しくみられています。
この調子で積み立てていこうと思います。


参考:投資信託積み立てにっき【7月分】


2.楽天証券でNISA口座で投資信託の積立をする

毎度日記をつける度に説明書きを書くのもアレなので、詳しくは5月分の記事にまとめてあります。
どのように買っているのか参考にしたい方はぜひ覗いてみてください。





何か動きがある度に更新をします。
投資信託が吉と出るか凶と出るか、楽しみに(できれば吉を願って)待っていてください。







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本番まで60日くらいなので、勉強予定の方針をメモしておくことにしました。




1.全国公開模試まで(〜6月28日)

◎論証集を太らせる最後のチャンスだと思って、未読の参考書を読み進める。
・田中亘会社法の重要箇所・コラム
・民法演習サブノートをサッと読む 残り70問くらい
・四人組憲法 違憲審査基準箇所
・令和元年重判

◎論証の確認を怠っていたため、模試までに各科目1周しておく。

◎短答はまだそこまで。1日100肢程度だけ解く。

◎過去問は2周目の答案構成を進める。

◎ぺー論をあらかた解き終える。




2.模試の期間中(6月29日〜7月3日)

模試のメモで書いたところと同様。

◎本番と同じ感覚で5日間を過ごすことを意識する。
・23時までには寝る。
・必要以上に勉強しない。

◎模試までで確認してきた処理手順を淡々と紙面で表現できるか確認する。
・B相当答案の基準を割らないようにする。
・問題提起を簡潔に、理由付けも勝負するところ以外は趣旨と相当性だけ簡単に書く。

◎暑さ対策(特にマスク関連)が十分かチェックしておく。

◎中日はもっぱら基本刑法の学説対立関連を読んで確認する。2日目終了から短答のAnkiを回す。



3.直前期(7月4日〜7月末)

◎論証を回す。新しい知識を入れることより、基本的な概念を誤りなく書けるようにする。

◎答練と過去問の答案構成と復習をしながら、問題を見たときに注意すべき事項の抽出の力が衰えないようにする。3日に1回ほど答案も書く。

◎過去に取り組んだ演習書や参考書をざっと確認して、内容が正しい表現に触れるようにする。
・憲法演習演習ノート
・事例で考える会社法
・刑法事例演習教材
・知的財産法演習ノート
・読解民事訴訟法

◎短答は全問題を1周したのちは、過去に間違えた肢のみ定期的に解く。



4.超直前期(8月頭〜本番まで)

◎基本的には論証と旧司と短答を見返す。単語集を用意したものはそれも見返す。

◎まだ解いていない答練を2日に1通程度のペースで書く。

◎徐々に起床時間を早めて、本番1週間前からは6時に起床するようにする。

5.おわりに

残り60日くらいなので、今まで伸ばそうと考えてきた分析力を信じて、正しい知識を定着させることに主眼をおく。
間違えて不合格にならないよう、長時間はしなくとも悔いない勉強ができるよう意識する。
とにかく生活習慣を整える。


★関連記事
(ネタバレなし)伊藤塾司法試験模試第2回 振り返り(メモ)
司法試験模試で気をつけること(メモ)


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0.New辰已・全国公開模試について

以前紹介した通り、2020年受験向け最後の司法試験模試として登場したのが、New辰已・全国公開模試です。
他塾との連携も含め、新情報が多くなってきたため、別記事に分けました。
情報整理に役立てば幸いです。




1.模試の特徴について

今回の模試の最大の特徴の一つは、会場受験以外の受験方法があることでしょう。
東京と大阪での会場受験にくわえ、オンラインLIVE受験を行うことが記載されています。
オンラインLIVE受験は、東京での会場受験の様子をZoomで配信することで、会場受験に似た緊張感の中で受験ができるものとされています。
同塾が以前行なっていたコンディショニング答練と類似の仕組みのようです。

日程は、以下の通りです。

東京A日程:6/29,30,7/2,3
(オンラインLIVE受験も同様)
東京B日程:7/8,9,11,12
大阪日程:7/13,14,16,17

申込開始日:6/13 14:00から

他の特徴として、本番まであまり日数がないことから、添削を受ける答案数を厳選できる仕組みが採用されているようです。
日程通りの受験に慣れたいだけであれば、そのような活用方法もありそうなので、斬新です。



いずれも詳しくは公式を確認してみてください。
参照 公式パンフレット:https://tatsumi-study.com/pamphlet/sh/book_SH200605_all/#target/page_no=1
参照 公式サイト:https://r-tatsumi.com/conditioning/zenmo2020/

(なお、この記載は以前の紹介記事と同様のものです。)

2.アガルートアカデミーとの連携

模試自体の特徴に加えて、興味深いのは、アガルートアカデミーが同塾経由で辰已の模試の申し込みを可能とすると発表したことです。


申し込みの方法については6/12頃に公開するとのことです。
詳細はまだ未公表のようです(2020年6月10日現在)。


詳細が公表されました。

こちらは後述のBEXAとは異なり、会場受験も含めて申し込みが可能なようです。
あらかじめアガルートのホームページ上でのフォーム記入をしておくと、Amazonギフトコードが1000円分もらえるというキャンペーンです。
実際の申し込みは、辰已のホームページ上で進めるようです。


詳しくは以下のリンクから確認してみましょう。
参考:辰已法律研究所×アガルートアカデミー「司法試験New全国公開模試」


Amazonギフトコードがもらえるという点でありがたいというのもありますが、予備校間での講座の連携はあまり例がなく、とりわけ全国公開模試という重要な講座での連携は類を見ないものです。
今後も同様の取り組みが増えるとすれば、楽しみです。



3.BEXAとの連携

同様に、BEXAとも連携をすることが発表されています。


正式プレスは6/10中になされるようですが、Twitter上で伊藤建先生が告知をしておりました。
こちらについても具体的な手続等については未公開です(2020年6月10日現在)。

正式に公表がされました。
参考 公式サイト:https://bexa.jp/courses/view/275

BEXA経由で購入ができることが案内されています。
対象となるのはオンライン受験で、6/12から購入が可能になるようです。
同時中継日程:6/29,30,7/2,3


辰已の6/13より早くに購入開始日が設定されていますが、オンライン受験に人数制限があることは示唆されていないため、この点については特に深く考えなくてよさそうです。
また、オンライン同時中継の日程のみが公表されていますが、問題だけ取り寄せたい場合等に関する案内は特になされていないようです。




伊藤建先生は同時に、今後も他塾の連携を行う可能性があるような発言をされています。
受験生としてはありがたいばかりです。

4.おわりに

以上の通り、辰已模試について3塾が連携しての実施がなされることとなっています。
私もこの模試を受験するつもりでいるため、受験者が増えるであろうこのような流れを嬉しく思っています。

伊藤塾が現在では模試の実施については特に動きを見せていませんので、伊藤塾の動きにも期待です。



情報が出るたびに適宜更新しようと思います。


関連記事:
論文答練は取るべき?比較・おすすめ(司法試験・予備試験)
試験日程延期を受けての直前答練追加まとめ(予備試験・司法試験)



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0.TOP

初めましての方は初めまして。
司法試験受験生のABCと申します。

細々とブログを書いているので、もしよかったら目を通していってください。

1.自己紹介

私は2020年の司法試験受験生です。
受験資格は2019年予備試験合格で、3月に東京大学を卒業して、既卒として受験をします。
いわゆる4年次合格ではなく、1年留年をして5回生として予備試験を受験しました。

2.主な記事

特にまとまりなく書いているため、あまり明確なジャンル分けはありませんが、概ね以下の通りです。


□予備試験短答対策
予備試験短答式試験の学習の指針

予備試験短答の一般教養の対策


□予備試験論文対策
論文答練は取るべき?比較・おすすめ(司法試験・予備試験)
───(添削編)伊藤塾コンプリ答練と辰已予備スタ論の比較
───(値段編)伊藤塾コンプリ答練と辰已予備スタ論の比較

予備試験論文の採点方式

予備試験論文の一般教養の対策・解き方



□法律試験勉強法一般について
司法試験・予備試験とiPad活用術

司法試験・予備試験六法の入手と利用

基本書や判例百選は必要?司法試験・予備試験と判例・学説


□進路選択について
予備試験浪人をするということ

◻︎その他
試験日程延期を受けての直前答練追加まとめ(予備試験・司法試験)

・投資信託積み立てにっき
───投資信託の積み立てにっき【5/13】


言及したものも含め、予備試験対策で使用した教材は以下の楽天ROOMでまとめています。
適宜参照してみてください。
https://room.rakuten.co.jp/abc_sakana/collections


以上です。
よかったらいくらか読んでくださると幸いです。



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0.通信が無料・無制限のRakuten Miniをどう使うか

前回紹介した、実質1円でもらえる通信が無料・無制限で利用できる小型スマホのRakuten Miniが届いて、数日が経ちました。
(参考:実質1円で通話料1年無料のスマホがもらえた話)

何に使うか特に決めないままに契約をしたのですが、少しずつその使い道が見えてきたため、簡単に紹介します。
先に結論を申し上げると、電子決済のできる最強小型Wi-Fiルーターとして用いています。



1.無料・無制限のWi-Fiルーターとして用いる

仰々しく使い道が見えてきた、とは書きましたが、結局のところ最も優れているのはおそらくこの点です。
楽天回線圏内であれば通信が無料・無制限で、Rakuten Miniにはテザリング機能があるため、Wi-Fiルーターとして用いることができるのです。


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(Wi-Fi共有のオン/オフを切り替えられるテザリングボタンが設置できます。Wi-Fiルーターになるために生まれてきたような機械だ。)


速度も申し分なく、動画の再生等に困ることはほぼありません。


スクリーンショット 2020-06-02 22.10.37
(Wi-Fi接続したパソコンでの通信速度計測です。環境を変えて試してみましたがおおむね30-60Mbpsの間におさまっているように思います。)


弱点があるとすれば楽天回線の範囲が広いとはいえないことでしょうから、前もって中心として利用したい場所が楽天回線圏内であるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
また、地下鉄の駅構内で、楽天回線ではなく自動で他の回線(他の回線に繋いでいるときは月5GBまでの利用制限が存在します)に繋がっていることもあります。
とはいえ、自宅等の決まった場所で用いる分には特に支障はないでしょう。

2.携帯電話番号をもう一つ得る

スマホを2台以上保有すること自体の意義として、携帯電話番号をもう一つ得られることが挙げられるでしょう。
用途によって複数の電話番号を用意しておき、それぞれで分けておきたいニーズは、とりわけ事業用等で存在するでしょう。
しかも通話料も無料なので、持たない理由がありません。


携帯電話番号が増えることで、各種サービスで複数のアカウントを保有することができるのも魅力かもしれません。
代表例としてはLINEのアカウントでしょうか。
元からLINE@であれば個人で複数のアカウントを用意することはできますが、いわゆる通常のアカウントを複数保有することが必要な場合もあるでしょう。



3.Android端末でしか利用できないサービスを利用する

私は日頃iPhoneを用いているため、Android端末であるRakuten Miniを利用することで、Android端末でしか利用できなかったサービスを利用できるようになりました。


その一つに、おサイフケータイがあります。
とりわけ私が恩恵を受けているのはモバイルPASMOです。
iPhone端末だとモバイルSuicaしか利用ができないので、日頃PASMOで定期券を利用していた私はモバイル決済をしかねていました。
しかし、今回Android機であるRakuten Miniを利用できるようになったことで、モバイルPASMOデビューをすることになりました。



やや詳細にわたる話ですが、Rakuten Miniは複数の電子決済が利用できる端末の中だとほぼ最小の部類に入ります。
厳密にはApple Watch等が存在しますが、スマホ型のものではほかに類を見ません。
Rakuten Miniはクレジットカード程度の極めて小さいサイズなのですが、そのサイズ感ゆえに、電子決済専用のサブ機として活躍してくれます。
電子決済だけのために新しくスマホを買おう、とはなかなかならないかもしれませんが、なんといっても1円なので(厳密にはすべてのキャンペーンに参加すると2,999円戻ってくるので!)、契約しない手はないでしょう。

4.他社からの乗り換えが不要

このような莫大な利益を得るにあたり、乗り換えを前提にキャンペーンが組まれていることもあるでしょう(乗り換え割、等と謳われているものです)。
しかし、今回は特にそのような制限もなく、ただサブ機として追加で契約をすればよいのみです。


なお、楽天UN-LIMITで契約する場合、最大21,300ポイントが付与されることになります。
そこで、たとえばRakuten MiniでなくともGalaxy A7であれば、実質無料で契約ができることになります。
そのため、通信・通話が無料・無制限でできるスマホがほしいだけであれば、Rakuten Miniである必要はないでしょう。

5.おわりに

このように、何気ないきもちで契約をしたのですが、サブ機として大いに活躍してくれています。

もし興味が湧いた方は、前回の記事も合わせて確認をしてみてください。

参照:実質1円で通話料1年無料のスマホがもらえた話


読んでくださりありがとうございました。





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0.楽天モバイルの新規キャンペーンが本当にすごい

日頃は司法試験対策のブログを細々と書いているのですが、今回参加した楽天モバイルの新規キャンペーンがあまりにすごいので、簡単に感想を記事にまとめました。
詳しくはいずれも公式の情報を確認してもらいたいところですが、何がどう異様なのかだけ紹介します。


いまだにこんなにうまい話があるのかよく分かっていません。
素人判断なので、何か勘違いをしていれば指摘の上笑ってください(?)


実際に使ってみた感想も別記事で載せているので、一緒に確認してみてください。






1.1円でスマホ端末のRakuten Miniが届く

とにかく何よりも驚きなのが、スマホ端末が1円であることです。




特にスペックに問題があるわけでもないスマホ端末が、1円で届きます。
大手キャリアで昨年まで問題になっていた、途中解除で違約金が発生することを前提に、見かけ上「iPhoneが0円」と銘打っていたのとは異なり、文字通り端末料金が1円であるとうたっています。
のちに詳述するとおり、支払うのは手数料の3300円と端末料金の1円のみです。


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2.通話料・通信量が無料になっている

安いのは端末だけに限りません。
なんと基本プラン料金が今なら1年間無料となっています(2020年5月29日現在)。

スクリーンショット 2020-05-29 00.20.53


データ通信については、楽天回線では無制限に利用可能です。
楽天回線でなくパートナー回線を利用する分については、月に5GBを超えると通信制限になります。
それでも他社の通信制限の8倍の通信速度であるため、たとえばサブ端末として利用する分にはほとんど問題がなさそうです。

通話についても、Rakuten Linkというアプリを用いることが前提ではありますが、無料となります。
Rakuten Linkで無料で発信できないのは(0180)等の他社接続サービスや、国際通話、特番くらいのものなので、通常利用で困ることはあまりないでしょう。




3.異様な量のポイントがもらえる

1円で1年間無料通話・無料通信ができる端末が届くだけでなく、今なら異様な量のポイント還元が用意されています(2020年5月29日現在)。
最大で21300ポイントがもらえるとの宣伝がありますが、今回の申し込みで全員が確実にもらえる内容として、次のものが挙げられます。



オンラインで楽天UN-LIMIT(前述のサービス)に申し込む、送られてきた端末を受け取る、Rakuten Linkを利用する(これは開通等に用いるアプリなのでいずれにせよ利用します)、で3300円分のポイントが還元されます。
要は、オンラインで手続きをするだけでよいことになります。


先ほど端末が1円で、手数料が3300円かかるとしましたが、手数料について詳述しなかったのはこのためです。
手数料分は全額ポイントで返還されることになるためです。



このように、誰でも実質1円で利用を開始することができるのです。



なお、21300ポイントの内訳を確認すると、うち15000ポイントは他機種を申し込んだ場合のものなので、そこまでうまい話はないな、という気持ちにさせられます。


4.解約が簡単でおためしも気楽に

通信サービスの契約がおっくうに感じるのは、多くの場合契約解除がきわめて面倒だったり、解約料が高かったりするためでしょうか。
しかし、これについては特に問題がなさそうです。
解約料の案内は特になく、オンライン上での解約が可能なためです。
面倒な手続きがあるとすればSIMカードを返送する必要があることくらいですが、逆にこの程度のようです。

スクリーンショット 2020-05-29 00.40.41
(参照:契約内容の案内)



このように、ひとまず利用を開始してみて、無料期間内の1年の間に解除してしまうことも考えられるでしょう。
現に私自身何に使うかは特に決めておらず、届いたらいろいろ試してみようかなあと思っているくらいです。


......個人的にも怖いところがあるとすればここくらいなので、もし万が一何かがあれば加筆します。



5.おわりに


このように、私が把握する限りでは、実質1円で通信・通話料無料のスマホが届きました。
正直自分でもいまだに信じかねているところがあるため、まずは是非以下のバナーから直接確認してみてください。

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期間が短い上に、人数制限もあるようなので、おはやめにどうぞ!








......広告じみた投稿ははじめてでしたが、オススメなので是非試してみてください。
読んでくださりありがとうございました。



関連記事:小型スマホRakuten Miniをサブ機として利用する【楽天UN-LIMIT】




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0.投資信託の積み立て日記

4月分から楽天証券で投資信託の積立を始めたので、受け渡し等がある度に記録をつけていくことにしました。
2020年4月分がかなり好調だったので、この調子で額を伸ばしていきたいところですが、どうなるでしょうか。


楽天証券で、楽天・バンガード・ファンド(バランス均等型)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を、毎月12,500円ずつ積み立てています。



今回は、2回目の5月分が受け渡されました。
50,000円投資している状態です。
いくらになっているでしょうか。




1.現在の様子


スクリーンショット 2020-05-13 01.05.19


現在の様子です。
50,000円投資に対して、評価額が54,076円になりました。
楽天証券で500円分楽天ポイントがついているのも含めれば、4,576円のプラスです。





スクリーンショット 2020-05-13 01.09.21



これはよりプラスの大きかったeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の様子です。
5月分が反映される前の4月分までの時点で2,220円、投資額に対して18%弱の利益が出ていました。
プラス分の大半は、米国株が大きく落ち込んでいた4月初頭のタイミングで購入できたのがそのまま反映されています。



3月頃までは他の投資をしていたため、少し乗り遅れた感じもあります。
一番の底で購入できれば、、、と欲が出てしまうところです。




この調子で積み立てていこうと思います。








2.楽天証券でNISA口座で投資信託の積立をする

毎度日記をつける度に説明書きを書くのもアレですが、個人的にはかなり満足しているため、簡単に紹介をしようと思います。


投資信託とは、運用のプロに資金を預け、投資をしてもらう仕組みを言います。
詳しくは、楽天証券のホームページに説明があったので、参照してみると良いでしょう。
(参照: 投資信託を学ぶ─楽天証券)



投資信託の買い方や、買う商品には複数のものがありますが、これも様々な選び方があるでしょう。
私は、楽天証券のNISA口座で、楽天・バンガード・ファンド(バランス均等型)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を、毎月12,500円ずつ積み立てています。



楽天証券を選んだ理由は、購入に楽天カードが使え、楽天ポイントが貯まるためです。
金融商品で確定で1%を得るのは簡単ではありません。
定期預金の金利は、金利が高いと言われるネット銀行でもまず0.2%は超えません。
(参照:【定期預金の金利を徹底比較!】 定期預金金利の高さで選ぶ! おすすめネット銀行ランキング!)


その一方、投資信託等には運用による元本割れのリスクがあります。
確実に勝つ方法はかなり利益が少ないし、投資は確実に勝つとはいえません。


このような中、確実に1%楽天ポイントが貯まるのは大きなメリットだと思い、楽天証券で投資信託を積み立てることにしました。
(1%確実に勝てるから不確実性のある投資信託に投資をするんだ、というのはよく考えると一貫していないような気がします。ただ、よく考えることが常に正しいとは限りません(?)。)
なお、楽天カードで積み立てることができるのは毎月5万円までと決まっています。
毎月100万円積み立てては即解約して1万ポイント獲得、のようなことはできません。



NISA口座を利用しているのは、NISA口座での積立なら、配当金や売却益に対する課税がないためです。
詳しくは以下のサイトの通りです。
(参照: NISA(ニーサ):少額投資非課税制度─楽天証券)
要するに、年間に一定の金額の投資について、年数を区切って非課税とする制度です。


一般NISAとつみたてNISAがありますが、私は特に理由なく一般NISAで開始しました。
月25,000円で年360,000円ならつみたてNISAの額上限内なのですが、なぜだろう、、、
いずれにせよそこまでの長期保有も他の投資もしないだろうという目算があるため、ひとまずこれで良いと思います(信じています)。



買う商品もランキングの上位2つです。
ちょうどコロナ禍が問題となり米国株価が底まで落ちていた時期だったこともあり、米国株の投信はお買い得だろうという素人考えがありました。





証券口座開設も楽天カードの作成もかなり簡単です。
いずれもホームページから確認をしてみてください。






何か動きがある度に更新をします。
投資信託が吉と出るか凶と出るか、楽しみに(できれば吉を願って)待っていてください。







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0.判例知識や学説にアクセスする

司法試験・予備試験の勉強をしていると、ある論点や知識について、判例や学説でどのように考えられているのかを確認したくなることがあるかと思います。
それは、短答にせよ論文にせよ、ある事例について条文を用いて解決することが求められていることに起因します。
条文の解釈や、それにまつわる概念の適用について、どのようなものが一般的に認められているか、逆にあまり説得力がないとされているのかを知る必要があります。
自己流の無理筋の条文解釈に基づく解答をしても、説得力がないと判断されてしまうためです。


このような問題に対処するために、一般に説得力があるとされる考え方を学ぶ必要があります。
その素材として有用なのが、判例や学説です。
これらを参照するために用いられるのが、判例集であり、基本書と呼ばれる教科書です。
今回は、司法試験・予備試験の学習をする際、これらとどのように向き合うべきかを考えてみようと思います。



前提として、既に日頃用いている教材(予備校教材や概説書、論証集等)があることを前提にしています。
それに加えて、判例集や基本書を用意すると、どのようないいことがあるか?という観点で考えています。






1.基本書の利用

「基本書」に明確な定義があるわけではありませんが、一般的には、ある学者がある法体系について網羅的に書いた本を指すことが多いように思います。


このような本は、特定の法分野に精通した学者が、一人または少数人で緻密に執筆していることから、内容が網羅的であり、かつ矛盾がない点に特徴があります。
一方で、法律系資格試験向けに書かれているわけではないため、予備校のテキストと比較すると、試験との関係でオーバースペックであったり、メリハリに欠けるように感じることがある点も特徴として挙げられるでしょう。
そういう意味で、試験との関係では、必要かはさておき十分な(ときに過剰な)情報量を有するのが基本書です。



日頃使っている学習教材に追加して、基本書を利用する意義はどのようなところにあるのでしょうか。
具体的な場面として、私が利用しているのは次のような場面です。
  • 予備校のテキストの記述のみでは、特定の概念があまり理解できない。そのため、より詳細な解説を読みたい。
  • 論文試験に向けて答案を作成したが、想定されていた考え方ではなかった。自分ではある程度妥当だと思うが、このような考え方が不適切なのかどうか知りたい。
  • 法改正前の過去問や演習書の問題を解いたが、解説が改正後に対応していない。現行法ではどう考えるのか。
いずれも、ある解決したい問題があって、その問題についての記載を参照する、という使い方になっていました。
これが、基本書についてよく言われる「辞書的に使う」ということの意味だと思います。



このような使い方は、試験に必要な知識を中心にまとめられている予備校のテキスト等では実現しえない場合があることから、基本書ならではのものといえそうです。
また、必要だと思う箇所のみを参照することから、情報量が試験対策との関係では過剰とも思えるという懸念も、問題になりにくいでしょう。



このように、基本書を利用することで、日頃の学習を進めるにあたっての懸念を解消しやすくなります。
そこで、よくつまずく科目については、基本書を購入しておくのが有用かもしれません。
私が今使っているのは、以下のようなものです。





一方で、今のところで挙げたようなメリットは、身近にすぐに疑問を解消してくれる方がいる場合には、あまり響かないかもしれません。
予備校の個別指導を受けている場合や、ゼミに入っているような場合です。
そのような場合は、基本書を参照するような感覚でどんどん質問をしていくことができるので、そうでない人と比べると重要度は薄れるかもしれません。



では、最初から学習の中心となる教材として基本書を選ぶのはどうでしょうか。
私自身も、行政法についてはいわゆるサクハシ(著者名から取られています)を通読して学習したので、現実的で、有用であるものだと考えます。
予備試験論文の行政法でも、A評価を得ることができたのは、体系だったインプットができていたからであるように思います。




ただ、先に述べたように、あくまで法律試験との兼ね合いでは、情報過多であることが多いと思います。
そのため、最初に読むときにはさっさと読み飛ばしていってしまう、のような工夫をしないと、消化不良になってしまうように思います。
そこで、通読をする等の学習の中心の教材として基本書を用いるのは、少なくとも初学者にとっては、困難が少なくないように思います。
むしろ、ある程度学習が進んでからだと、試験との関係で必要な情報のメリハリがつくので、学ぶことが多いように思います。
私も予備試験合格後、司法試験に向けて憲法の基本書を買い足すなどして、学び直すようにしています。





このように、基本書を用いることによる便益は大きいと考える一方、向き合い方を気をつけないと試験対策の方向性を見失ってしまう可能性もあるでしょう。


この点を象徴する出来事として私が覚えているのは、居酒屋で司法試験で五振(受験回数制限内に合格せず、受験資格を失うこと)した方に話しかけられたときのことです。
その方は、私が司法試験受験生であることを知ると、多くの基本書の記載について記憶していて、特定の箇所についての基本書間の説明の仕方の違いについて語ってくださいました。
基本書は、その呼ばれ方に反してきわめて詳細に様々な内容を記載しており、それらの記載に魅入られてしまうことはたしかです。
しかし、何かの話の拍子に民法96条3項の「第三者」の意義についての話題になったとき、その方が判例の定義を覚えていないことが分かりました。
これは受験生なら誰でも完全に暗記している定義で、暗記できていないことなどありえません。
彼は完全に暗記の優先順位を見誤っており、試験対策ではなく趣味として法律に向き合っていたのです。


このようなあり方が間違いであるとは思いませんが、少なくとも試験対策の上では合格と近いとはいえないように思います。
合格のために何が必要であるのかを見失わないようにしたいものです。


2.判例集(判例百選)の利用

試験対策に必要な最低限の判例知識については、予備校テキストに記載が全くないことは少ないように思います。
特に、試験でも書くことになる判例の結論や理由づけについては、記載がなくて困ることはほとんどないでしょう。
そのため、判例集をわざわざ購入することなく試験に合格していく方も、身の回りには多くいます。



判例の結論や理由づけ以外で参照したくなることがあるとすれば、判例の具体的な事案や、判例について学者の先生方がどのように考えているかを知りたい場合でしょうか。
このような内容については、予備校テキスト等には紙面の関係であまり書かれていないこともあります。
たとえば憲法については、それぞれの判例相互間の関係がわからなければ、特定の事案においてどのような判例の論理を引っ張ってくればよいのか分かりづらいこともあります。
(なお、こと憲法については憲法判例間の関係について記載された憲法判例の射程というきわめて優れた参考書があるので、申し添えておきます。)


このような内容について参照したいときには、判例集が便利です。
いずれの判例についても、事案の概要や学者や実務家による解説が付されているためです。
とりわけ、判例百選については、受験生を含む学部生や法科大学院生の学習に広く使われていることから、学習範囲の基準となっているものといえるでしょう。
その意味で、判例集を用意しておく意味はあるように思います。
私も、判例百選についてはPDF化して、iPad上で用いている論証集に貼り付けて用いていました。
(参照: 司法試験・予備試験とiPad活用術)


なお、大学生や法科大学院生の場合は、大学が提携しているサービスから判例データベースにアクセスできる場合もあるでしょう。
東大では、学外からでも利用できるデータベース上にWestlaw Japanというサイトがあり、それを用いることができました。
(参照: https://gateway2.itc.u-tokyo.ac.jp/dana-na/auth/url_default/welcome.cgi ログイン後データベース一覧から探してみてください)
このようなサイトを積極的に利用することも考えられるでしょう。




3.おわりに

以上の通り、具体的に必要となった知識があるときに、参照するものとして優れているのが、基本書であり判例集であると考えています。
必要に応じて参照して(逆に必要性が薄いときに過剰に参照しないで)、学ぶ上での疑問をなくせるようにするのが良いのでしょう。


以上です。読んでくださりありがとうございました。


★関連記事
司法試験・予備試験とiPad活用術
論文答練は取るべき?比較・おすすめ(司法試験・予備試験)



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0.司法試験・予備試験の論文答練に参加しよう

司法試験・予備試験では、どちらも論文式試験が課されます。
司法試験ではおよそ2倍、予備試験ではおよそ5倍の倍率となる試験で、どちらにおいても対策の中心となっているものです。
出題形式は、特定の事例問題に対して、文章で解答するもので、その試験形式や思考方法に慣れるには、一定の対策が必要であると言われています。


その一つの方法として広く使われているのが、予備校が主催している論文式試験の答練(答案練習会)です。
本番の論文式試験に近い環境で、他の受験生とともに、新作の問題を解くことから、論文式試験対策に有用であるとされています。
効果的に答練を受講することで、試験の合格に近づくかもしれません。
この記事は、論文答練の特徴をまとめ、その受講の要否と受講にあたっての注意点を指摘することを目的としています。



いずれの試験においても、公開の答練として有名なのが伊藤塾のコンプリート論文答練(コンプリ)と辰巳法律研究所のスタンダード論文答練(スタ論)です。
私は、予備試験に最終合格した年に両方の答練を取っていたため、多少なりとも両者の特徴がわかっているつもりです。
そこで、独学等と比較した答練の特徴を指摘する際には、両答練の比較も同時に指摘するようにしています。
項目によっては別ページにまとめているものもあるため、適宜参照してみてください。



論文答練の受講の是非、受講する答練の決定に役立てば何よりです。



(なお、答練としては他にもアガルートアカデミーのものも存在します。こちらも予備試験合格者で受講していた方は一定数いるように思います。ただ、オンライン添削で教室受験がなく他の答練と系統が異なることと、何より私自身が受講をしていなかったことから、比較対象から外しています。アガルート生を中心に根強い人気があり、こちらもいい答練であるように聞いています。)






1.答練の特徴

予備校によって主催されている答練には、演習書等を用いて独学をする場合と比べて、以下の5つの特徴があると言われることが多いように思います。

    • 他人からのコメント・添削を受けられる
    • 相対評価の相場観がわかる
    • 本番に近い環境で練習ができる
    • 値段が安いとは言い難い(奨学生・割引制度がある)
    • 問題作成・解説が予備校によってなされる

答練の特徴に上記のようなものがあることから、これらの点に着目して答練の受講の是非・選択をしていくことになるでしょう。
以下では、それぞれの点について検討してみます。


2.他人からのコメント・添削を受けられる

答練の一番の特徴であり、メリットは、他人からのコメント・添削を受けられることにあります。
論文式試験においては、自分が提出した答案のみで評価がなされます。
そのため、自分で試験に必要な知識をインプットできているつもりでも、それが採点者に理解・評価されるように表現できなければ、思ったような結果に繋がりません。
そこで、司法試験等に合格した、一定の理解を有する方に添削をしてもらうことで、アウトプットの質を高めることができます。
後掲のリンク先にある通り、一定の点数が示されて返されることから、絶対的な実力評価を得ることができることも、そのメリットの一内容です。



このようなメリットは、他人に添削してもらえる機会がある方には、あまり魅力的には思えないかもしれません。
たとえば、同じく法曹志望の友人と自主ゼミを組んでいる場合や、大学や法科大学院で答案練習会の機会や法律レポート等を出す機会が設けられているような場合、です。
しかし、特に前者で現実にあり得る懸念として、知り合いに自分の答案を見てもらうことが恥ずかしいと思うような場合や、他人の答案に口出しすることに抵抗がある場合があるでしょう。
また、演習する教材や、その具体的な採点基準等がない場合は、うまく自主ゼミが機能しないこともありえます。
そういった場合には、予備校の答練を利用してみることが考えられます。
(逆に、答練を受講する中で答案作成に慣れてきたのちに、受験生同士で自主ゼミを組むようにする、というのもよさそうです。身の回りにもそういう方は一定数います。)



伊藤塾のコンプリと辰巳のスタ論を比較するにあたっては、その採点表の差が挙げられます。
答練では、採点の質を担保するために、採点の目安となる採点表が設けられています。
そこで、添削・コメントも、ある程度その採点表に拘束される向きがあるため、その比較にあたっては採点表の特徴を比較するのが良いでしょう。


コンプリでは、各答案の特徴を総合的に評価できるよう、おおざっぱな採点表が設けられています。
そのため、それぞれの答案の特徴を捉えた添削がなされる傾向にある一方、添削者によってその内容がピンキリである印象があります。
一方スタ論は、かなり詳細な採点表が設けられています。
そのため、採点表を通じて書くべきポイントを学ぶことができる傾向にある一方、相対的に硬直的な採点が行われる印象があります。


どちらの答練を取るかは、その好みによって分かれることになるでしょう。


詳しくは、下記のリンク先を参照してみてください。
参照: (添削編)伊藤塾コンプリ答練・辰已予備スタ論の答練の比較



3.相対評価の相場観がわかる

次に挙げられる特徴としては、同じ問題を多数の受験生で解くことになるため、その相対評価の中での自分の立ち位置が把握できることが挙げられます。


司法試験・予備試験の論文式試験は、共に相対評価で点数がつく試験です。
(参照: 予備試験論文の採点方式)
もちろん絶対評価で適当な点数を得ることを目指すことが妥当な努力の方向ではあると思いますが、その要求ラインの推定にはどうしても母集団の把握が必要です。


答練の受講は、この母集団の把握による相対評価の相場観の形成を促します。
これは先に挙げた自主ゼミでは得難い利点で、人数の多い答練で、どれほどの問題に対してどのような点数分布となるかを把握することができます。
相場観が形成されると、おおまかには、判例や学説に関するかなり的確な理解が求められており、それを書けなければ書き負けるのか、現場で思考する問題として何かしら自分の考えが書けていればよいのか、というような判断が一定程度できるようになります。
この判断なしに分量や内容が不適切な記述をしてしまうと、相対的に低い評価になってしまうことがありえ、重要な判断だといえます。



伊藤塾のコンプリと辰巳のスタ論は、回にもよりますが、いずれも数百人規模の答練です。
そのため、相対評価の相場観を養うのにあまりに十分な人数がいるといえます。
そして、全体の点数分布が公表されることや、最上位の答案が見本として公表される点も共通しています。


差があるのは、次のような点です。
  • 予備スタ論では、順位表が出ないため、自分の具体的な順位はわからない。
  • 司法試験スタ論では、本番でなされる得点調整がなされるため、 採点者による偏りが是正される。
つまり、予備試験の答練においては、順位表が公表される点でコンプリが勝る一方、司法試験の答練においては採点者の偏りが是正される点で、より本番に近い相場観を養いうるスタ論が勝るといえそうです。




4.本番に近い環境で練習ができる

決まった時間を計って、大勢の中で集中して答案を書ききるのは、試験慣れした人でなければなかなか簡単なことではありません。
予備試験では1日に最大6時間、司法試験は1日に最大7時間答案を書くわけですから、これはかなり大変です。


予備校に行って答練を受ける場合には、大勢の人の中で、本番と類似の時間割で答案を書く練習ができるため、この訓練になります。
これも自主ゼミ等ではなかなか互換しづらいところではあります。
とはいえ、場慣れだけのために電車で往復して予備校に通うことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
個人的には、その点を補って余りあるメリットがあると感じています。



この点については伊藤塾と辰巳で差はほとんどないでしょう。
個人的には、辰巳東京本校のパイプ椅子が五反田の論文会場のそれと似ていて、安心して試験に臨めたようにも思いますが、誤差かもしれません。

5.値段が安いとは言い難い(奨学生・割引制度がある)

答練が明確に独学等に負けるのは、その費用の高さです。
具体的には別記事に任せますが、答練は通常料金でだと1問あたり2000円前後します。
学者による解説がついた演習書は、何十問も掲載されて3000円前後であることを考えると、なかなか難しいところです。
たとえば、いずれも受験生から人気のある刑法事例演習教材は48問で、事例演習刑事訴訟法(いわゆる古江本)は33問で3000円台です。
添削の有無を差し引いても、演習書による独学はかなり割安に思えてしまいます。







答練からするとこのビハインドを埋めることはなかなか困難ですが、奨学生制度や、割引制度を用いることでかなり金銭的負担を軽減することが可能です。
特に、全額免除となった場合にはこのデメリットを完全になくすことができます。
誰にでもチャンスがあるものなので、まずは奨学生試験を受けてみるところから始めてから検討するのでもよいかもしれません。
詳しくはリンク先から確認してみてください。

参照: (奨学生・値段編)伊藤塾コンプリ答練・辰已予備スタ論の答練の比較

6.問題作成・解説が予備校によってなされる

最後に、演習素材が予備校によって作成されている点は、良くも悪くも特徴といえそうです。
具体的には、予備校の問題や解説を読むよりは、実際に民事訴訟法の問題を作っている勅使河原先生の解説書等を読んだ方が勉強になるのではないか、というような懸念は、批判としてありえそうなものです。
逆に、事例問題の解決に直接に役に立つかわからない本を読むよりは、試験問題を解くことに特化した予備校の教材を使った方が、学習効果が高いのではないか、というような意見もありえるでしょう。


この点については、やや乱暴ですが、好みとしかいえないように思います。
より問題作成委員の問題意識に近いのは学者の先生が書いたような本かもしれませんし、実戦的な知識や書き方が学べるのは予備校の教材かもしれません。
個人的には、どちらか一方に限る必要はなく、いろいろ試してみながら、自分に合う学習方法を見つけ出せればよいのかな、と考えています。



この点についても、伊藤塾も辰巳も大きな差はないでしょう。


(ただ、伊藤塾のコンプリ答練は、その名が、伊藤塾の論文向け講座である論文マスターを補完するという意味でコンプリートとつけられている通り、やや分野に偏りがある印象です。比較材料にするには不確実にもほどがあるので、この点につき感想がある方がいたら教えてください。)





7.おわりに

以上の通り、答練に参加することには、いくつものメリットがあります。
特に、独学では得がたいメリットである本番類似の環境等には、大きな価値があると考えます。
一方で、コスト等の懸念点が存在することも事実です。
まずは、答練の奨学生試験を受けるなどして、実際のコストを把握することで、うまく重要視している事項を検討できそうです。


答練の受講の是非を適切に検討して、いい結果に繋がることを願っております。



★関連記事
試験日程延期を受けての直前答練追加まとめ(予備試験・司法試験)
(奨学生・値段編)伊藤塾コンプリ答練・辰已予備スタ論の答練の比較
(添削編)伊藤塾コンプリ答練・辰已予備スタ論の答練の比較


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