0.質問箱の回答
質問箱に来ていた質問に回答しています。私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee
参照:質問箱の利用と記事募集
1.法科大学院生と短答下4法について
おそらくロー卒資格の方にお伺いするとより良い回答があると思うので、その点はご留意ください。
たしかに、司法試験の論文では、比較的細かめの知識を問われることが増えてきたように思います。
令和2年商法の株式買取請求権の条文操作や、平成31年民訴の管轄関連の問題がいい例でしょうか。
いずれも当該分野の条文についての理解が必要であることは間違いありません。
一方で、体系的な学習を意識していれば、これらの条文のおおまかな位置や、条文の構造については、本番である程度勝負になる答案を作れるようになるように考えています。
逆にいえば、予備短答突破に耐えうる程度の細かさでそのような知識を詰め込んでおこうと思うと、学習範囲が一気に広がることになってしまうため、おおまかな理解で足りると思います。
私見としては、以上のことを前提に、司法試験対策として下4法の短答の過去問を解く必要はないと考えています。
体系的な理解ができている状態を目指すことを考えると、単発の知識が無数にある短答の過去問という教材は、迂遠である上に体系的な学習と相性が悪いからです。
私なら、その代わりに基本書の通読をしたり、予備校のインプットテキストや講義に再度触れたりすると思います。
一方で、ロー生の方で予備試験を受験している方は少なくないため、予備短答の問題が受験生に求められる知識の上限の目安になりうるとも考えられます。
そのような観点からは、下4法の短答の過去問を解いておけば、他の受験生に知識面で負けないようにするにはどの程度の準備が必要かについての目安がわかるでしょう。
しかし、実際に下4法の短答の過去問を解き始めるとおそらく思うこととして、そのような目安を得るためだけに過去問を解くのは心理的にも時間的にも厳しいということがありそうです。
一定の意味があるとは思うので、解きたいと思う方はためしに少し解いてみて、自分の学習の中での優先順位を再度考えてみるといいと思います。
2.民訴の論文式試験について
私もかなり苦手な科目なので、特にありません、、、。
というのが本音ですが、苦手な民訴で、合格年の予備論文でD評価で踏みとどまれたのは、基本概念の定義が一定程度正確にインプットできていたこと、原則と例外を意識していたこと、判例の問題意識に注意を払ったことが理由だと思います。
予備試験受験段階では、民訴が得意な受験生はあまり多くなく、適切に議論を進めるだけでかなりの高評価がつくであろうことが過去問等から伺えます。
そこで、上述のようなことを意識して、地に足のついた議論を心がけると、ひとまず大失敗は避けられるのかなあと思います。
PRを含みます。
↓PR↓
にほんブログ村
コメント