0.質問箱の回答

質問箱に来ていた質問に回答しています。
私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee


参照:質問箱の利用と記事募集

1.法科大学院に入学せず留年することをオススメするか

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私に質問をしてくださったのは、以前予備試験浪人について記事を書いたからだと思います。


たしかに、2023年の司法試験から、法科大学院在籍中でも司法試験を受験するようになるようですね。
ザッと見ただけなので、絶対にご自身で確認してもらいたいのですが、2020年受験2021年既修入学の場合は2023年修了後に、2021年受験2022年既修入学の場合は一定の単位取得を条件に2023年既修3年在籍中に、それぞれ司法試験が受験できるようになるように読めます。


そこで、既修コースの入学を考えている方は、司法試験受験資格との関連では、入学年度は来年でも再来年でもよいように思えます。
以降このことを前提に筆を進めてみますが、以上の点は判断の重要な前提となるため、必ずご自身で確認するようにしてくださると幸いです。



質問者様が書いている、ローに進学せずに1年留年することによるメリットとして、何が挙げられるでしょうか。
候補としては、
  • 予備試験の対策に専念でき、予備合格による恩恵が得られる
  • 今年不合格だった希望するローへの進学が可能になりうる
  • ローの授業等に追われることなく司法試験の勉強をする時間が得られる
あたりでしょうか。


予備合格による恩恵が大きいこと自体は、私も同意します。
前掲の記事でも書いたとおりです。
そのため、来年の予備試験に相当程度の確率で合格できるという自信(というより覚悟)がある場合には、留年と進学を天秤にかけることができるように思います。
とはいえ、前掲の記事でも書いたとおり、既に進学できるローがある場合には、かなり慎重に検討するのがよいように思います。


しかし、質問者様は「留年することでお金がかかる」としています。
学部で留年するのと2年間ローに通うのでは、学費免除等がない限り、留年する方が安上がりなことが多いはずです。
そのため、メリットとして挙げたうちの後者2つを想定して質問をしてくださっているように思います。


2つ目のメリットについては、たしかに大きいものと思います。
私はロー進学をあまり本格的には検討していないので、ローごとにいかなる特徴があるかにつき詳しくありませんが、特定のロー固有の便益に魅力を感じることはありうるように思います。
1年勉強期間を設けたとて、大きくマイナスになることもなく、ありうる選択だと思います。
3つ目のメリットの項で触れるデメリットはこちらでもデメリットになりますが、特定のローに進学することを希望する場合には、最悪在学中の司法試験受験を目指さないこともありえる(?)ことも考えるようにも思え、そこまで問題にならないかもしれません。


3つ目のメリットについては、私はすこし懐疑的です。


まず、なんら時間の制約がないときに、「バッチリ一年間勉強する」のには異様な克己心が必要なためです。
いくらでも手の抜きようがあるし、目標である司法試験が2年後という先のことを見据えて勉強に専念できる人がどれだけいるのかは疑問です。
そのため、勉強のメリハリのつきやすいローでの生活に身を置く方がかえって勉強がしやすい人も少なくないのではないかと思っています。


また、2022年入学2023年試験を選ぶ場合、司法試験の直前に司法試験の勉強の時間をどれだけ確保できるか不明です。
既修3年(ロー2年目)で司法試験を受けるために必要な条件がどの程度のものか不明なローもあり、2022年にどれだけ司法試験の対策ができるか不透明なためです。
また、2023年試験の場合は、2023年にローの授業を受けることになり、試験直前に司法試験の対策に専念できないことになります。
試験の日に暗記しておきたいことが多数ある試験なので、直前期に勉強に専念できない可能性があることは、私にはリスクに思えます。


要するに、2021年入学の場合には2022年に、2022年入学の場合は2021年に、それぞれ勉強に専念する時間を設けることになるのだと思います。
すると、1年留年して勉強に専念する期間を設ける、という選択肢は、一見勉強時間を大幅に増やす選択に見えますが、実際にはそこまでは増えないにもかかわらず、司法試験直前に負荷がかかる選択ともいえそうです。


そのような評価をしているため、3つ目のメリットについては、あまり魅力的に思えませんでした。



そこで、私の意見をまとめると、
  • 来年最終合格目標で予備試験浪人をするのならアリ。
  • ロー浪人もアリ。
  • 純粋に勉強期間を伸ばすためなら微妙。他2つのメリットが得られうることと、司法試験の在学中受験によるデメリットを天秤にかけてみるべき。
というあたりでしょうか。


とはいえ、1年間インテンシブに集中して勉強することにより大きく実力を伸ばすことも可能で、ありうる決断だと思います。
重大な決断でしょうし、またどちらかに決意したら連絡をくださると幸いです。





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