0.質問箱の回答
質問箱に来ていた質問に回答しています。私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee
参照:質問箱の利用と記事募集
1.時間内に予備論文の答案を書き上げる
予備試験の論文は時間制約もタイトで、時間内に書き上げるのはなかなか難しいですよね。
論文答案を書き上げるまでには、大きく分けて①事案の分析②答案構成③答案の作成の3段階があります。
そこで、それぞれの段階に応じて対策が考えられるように思います。
事案の分析については、まずは問題文の事情をテンポよく読み進めていくことが大事になります。
登場人物や時系列、固有名詞の把握や、問題文で起こったことの整理の方法を考えておくのがおすすめです。
その上で、どの事情が設問の解決に重要なのが、事案の分析の段階で、欲を言えば最初に問題文を読んだ時点で分かるとよさそうです。
設問で問題となると考えられる条文の要件の事実認定について学んでいくと、最初に問題文を読んだ時点で多少重要な事実の選別が可能となるので、主要論点については小規範についておさえる勉強をするのがいいかもしれません。
参考:予備試験の刑事実務基礎科目の対策・解き方
このようにすると、何度も同じ文を読み直したり、誤読したりすることが減り、時間短縮に繋がるように思います。
(令和2年司法試験刑事系第1問の問題文に私が実際にしていた書き込みです。カギカッコで括られた固有名詞と登場人物を四角で囲ったり、重要そうな事実に赤線を引いています。人によってはマーカーで色分けをしていたり、逆に予断を生じさせないようにまっさらのまま検討していたりしているようです。自分のスタイルを見つけたいところです)
答案構成については、いずれゆっくり書こうと思っていたところなので簡単にしますが、どの程度の用意があれば自分が答案を書けるのかを把握するのが大事だと思います。
論点の意識だけするのがいいか、事実の評価まで細かく決めておくのがいいか、といったところです。
これは、主要論点か現場思考的論点かによっても変わるところでしょうし、自分の中で処理手順を決めておくのがいいと思います。
そうすると、後述の答案の作成がスムーズに進み、時間が節約できるように思います。
答案の作成については、前述の答案構成とも関連しますが、自分が構想段階で練り上げた解答の案をすばやく紙面に表現することが大事でしょう。
基本的には答案の大まかな方針は答案構成の段階で決めているはずですから、本来はノンストップで答案を書き続けられるはずです。
それが実現できないのは、答案構成段階で考えていなかった問題に気がつくか、決まり文句が存在すると言われるような場面でその決まり文句がスムーズに書けないような場合だと思います。
前者については、答案構成を簡素に行い答案を書く段で少し迷いながら答案を作成するか、答案構成をかなり丁寧に行い、答案構成段階で考えていなかった問題を極力減らしておくか、どちらの態度で問題を解くのか決めておくと良いでしょう。
後者については、日頃の論証の学習の成果がもろに出るところなので、張り切ってインプットをしましょう(逆にいえば、日頃の論証の学習は、ここで決まり文句的な文言を書いたり、問題の大枠となる規範を丁寧に暗記するためのものであることを意識すべきです)。
この3段階のどこに主たる課題があるのかを適宜検討して、解決していくと良いでしょう。
答案を書くときに、自分がどこにどれだけの時間をかけているのかを計測してみましょう。
Twitter等で「タイムラプス 予備試験」などと検索をすると勉強の様子を撮影している方がいらっしゃり、参考になると思うので、同様の方法で自分の答案を書く様子を見るのがよいでしょうか。
(なお、結局のところどの段階にどれだけの時間をかけるのが正解かは人によっても科目によっても異なると思います。私は予備論文ではおおよそ20分ほどで事案の分析と答案構成を終え、15分で1ページのペースで答案を書いていました)
話は前後しますが、そもそも以上の3段階の時間の短縮する方法として、(1)時間内にできることを徐々に増やしていく(2)理想の答案を時間無制限で作成しそれにかかる時間を徐々に減らしていくという2つのアプローチがあると思います。
どちらの方法も良いと思いますが、個人的には前者の方が効果的だと思います。
司法試験・予備試験の合格には「理想の答案」が求められているわけではないことから、後者の方法は迂遠であるし、限られた準備期間の中で後者の方法が完成するかは不明瞭なためです。
PRを含みます。
↓PR↓
にほんブログ村
そこで、それぞれの段階に応じて対策が考えられるように思います。
事案の分析については、まずは問題文の事情をテンポよく読み進めていくことが大事になります。
登場人物や時系列、固有名詞の把握や、問題文で起こったことの整理の方法を考えておくのがおすすめです。
その上で、どの事情が設問の解決に重要なのが、事案の分析の段階で、欲を言えば最初に問題文を読んだ時点で分かるとよさそうです。
設問で問題となると考えられる条文の要件の事実認定について学んでいくと、最初に問題文を読んだ時点で多少重要な事実の選別が可能となるので、主要論点については小規範についておさえる勉強をするのがいいかもしれません。
参考:予備試験の刑事実務基礎科目の対策・解き方
このようにすると、何度も同じ文を読み直したり、誤読したりすることが減り、時間短縮に繋がるように思います。
(令和2年司法試験刑事系第1問の問題文に私が実際にしていた書き込みです。カギカッコで括られた固有名詞と登場人物を四角で囲ったり、重要そうな事実に赤線を引いています。人によってはマーカーで色分けをしていたり、逆に予断を生じさせないようにまっさらのまま検討していたりしているようです。自分のスタイルを見つけたいところです)
答案構成については、いずれゆっくり書こうと思っていたところなので簡単にしますが、どの程度の用意があれば自分が答案を書けるのかを把握するのが大事だと思います。
論点の意識だけするのがいいか、事実の評価まで細かく決めておくのがいいか、といったところです。
これは、主要論点か現場思考的論点かによっても変わるところでしょうし、自分の中で処理手順を決めておくのがいいと思います。
そうすると、後述の答案の作成がスムーズに進み、時間が節約できるように思います。
答案の作成については、前述の答案構成とも関連しますが、自分が構想段階で練り上げた解答の案をすばやく紙面に表現することが大事でしょう。
基本的には答案の大まかな方針は答案構成の段階で決めているはずですから、本来はノンストップで答案を書き続けられるはずです。
それが実現できないのは、答案構成段階で考えていなかった問題に気がつくか、決まり文句が存在すると言われるような場面でその決まり文句がスムーズに書けないような場合だと思います。
前者については、答案構成を簡素に行い答案を書く段で少し迷いながら答案を作成するか、答案構成をかなり丁寧に行い、答案構成段階で考えていなかった問題を極力減らしておくか、どちらの態度で問題を解くのか決めておくと良いでしょう。
後者については、日頃の論証の学習の成果がもろに出るところなので、張り切ってインプットをしましょう(逆にいえば、日頃の論証の学習は、ここで決まり文句的な文言を書いたり、問題の大枠となる規範を丁寧に暗記するためのものであることを意識すべきです)。
この3段階のどこに主たる課題があるのかを適宜検討して、解決していくと良いでしょう。
答案を書くときに、自分がどこにどれだけの時間をかけているのかを計測してみましょう。
Twitter等で「タイムラプス 予備試験」などと検索をすると勉強の様子を撮影している方がいらっしゃり、参考になると思うので、同様の方法で自分の答案を書く様子を見るのがよいでしょうか。
(なお、結局のところどの段階にどれだけの時間をかけるのが正解かは人によっても科目によっても異なると思います。私は予備論文ではおおよそ20分ほどで事案の分析と答案構成を終え、15分で1ページのペースで答案を書いていました)
話は前後しますが、そもそも以上の3段階の時間の短縮する方法として、(1)時間内にできることを徐々に増やしていく(2)理想の答案を時間無制限で作成しそれにかかる時間を徐々に減らしていくという2つのアプローチがあると思います。
どちらの方法も良いと思いますが、個人的には前者の方が効果的だと思います。
司法試験・予備試験の合格には「理想の答案」が求められているわけではないことから、後者の方法は迂遠であるし、限られた準備期間の中で後者の方法が完成するかは不明瞭なためです。
PRを含みます。
↓PR↓
にほんブログ村
コメント