0.質問箱の回答
質問箱に来ていた質問に回答しています。私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee
参照:質問箱の利用と記事募集
1.予備試験論文式試験おつかれさまでした
今日は令和2年予備試験論文式試験の試験日でした。ほんとうに大変な試験だったと思います。
まずは受け切ったすべての方に拍手を送りたいです。お疲れ様でした。
この記事は、そんな困難と向き合ってきた受験生が、予備論文の直後に読むには少し気が早いような内容だと思います。
リフレッシュして、徐々に日頃の生活に戻っていって、再現答案を書く方は書いて、そののちに司法試験対策でもしてやるかというきもちになった際にでも、また目を通してくれればよいように思います。
いずれにしても司法試験対策の半年の勉強内容は別の機会にまとめるので、その時にまた触れます。
2.予備試験対策と司法試験対策の違い
予備試験対策と司法試験対策は、似ているようで異なる部分があります。
具体的には、以下のような相違点があると思います。
①形式面が異なる
②設問の性格が異なる
③科目に変化がある
④受験生の前提知識が異なる
①形式面の違いについては、シンプルですが、
・予備試験は複数科目をまとめて解く。1科目の制限時間は70分相当。解答用紙は4枚。
・司法試験は1科目ずつ解く。1科目の制限時間は120分。解答用紙は8枚。
のような点が挙げられます。
そこで、予備試験では複数科目をどう処理するかというような事務処理的な能力も磨くことが有用でしたが、司法試験ではそうはいきませんでした。
また、司法試験は単純に分量が多いので、それに耐えうる処理能力をつける必要がありました。
(参考:司法試験・予備試験の論文答案を時間内に書き上げる(質問箱回答))
②設問の性格は、相対的なものですが、
・予備試験の問題では、倍率5倍で一定程度振り分けを行う必要から、論点を探索することが求められる。
・司法試験の問題では、倍率2倍で受験者を慎重に審査する必要から、論点の発見を含めて様々な誘導がついており、それをもとに難しい問題について考えることが求められる。
という差があります。
そこで、日頃の勉強も、やや発展的な問題を通して思考のトレーニングをするものに変わっていきました。
③科目に変化があるとは、予備論文にあった実務基礎科目と一般教養がなくなり(令和3年試験まで)、選択科目が追加されることです。
そこで、新しく1科目対策をすることになります。
(参考:司法試験の知的財産法の勉強法・予備校講座・基本書と演習書について)
④受験生の前提知識が異なるとは、
・予備試験では、短答に合格しさえすれば誰でも論文を受けられる。予備論文の過去問はそう多くなく、出題趣旨も簡潔な記述しかない。
・司法試験では、全員が法科大学院を修了しているかそれ相当の学力を有する。司法試験の過去問はかなり蓄積されていて、出題趣旨・採点実感も充実している。
というような差から、母集団に差があることを指します。
司法試験が相対評価の試験であることから、この差は、自分が試験で求められる知識や思考力の程度に影響を与えるものになります。
このように様々な差があるので、これに即した対策をしていくことになります。
楽ではもちろんないのですが、ある程度方向性は見えやすいので、この差をふまえた対策ができたのではないかと振り返っています。
そういうわけで、特に大きな苦労はなかったように感じます。
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