0.予備試験口述式試験の対策

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かなり気が早いような気がしますが、口述式試験の対策について書いておくことにしました。
私は予備論文の合格発表後から対策をはじめたので、概ね2週間くらいで以下のような対策をしていました。




1.口述の出題内容

口述の出題内容は、例年おおまかには決まっており、
民事:訴訟物・請求の趣旨・要件事実・執行保全の知識・立証方法・法曹倫理
刑事:構成要件の理解・学説対立・刑事手続・法曹倫理
あたりです。

そのため、以上の内容について覚えていきました。

2.民事の対策

まずは、過去問を読み、おおまかな出題内容を把握しました。
あとは、その内容・形式に合わせて回答ができるように暗記を進めるようにしました。

具体的には、訴訟物・請求の趣旨・要件事実の暗記のためには、いわゆる大島本で扱われている内容を全て丸暗記していました。



また、執行保全の知識・立証方法・法曹倫理については、辰已の赤本を利用していました。



このあたりで知識量としては十分だったと思います。
総じて、予備論文の民事実務基礎科目の対策で用いたものを扱ってやれば良いように思いました。

3.刑事の対策

こちらも、まずは過去問を読み、大まかな出題内容を把握しました。
あとは、前述の出題内容についての理解を深められるようにしていきました。


とはいえ、こちらも予備論文の刑事実務基礎科目の対策で用いたものを扱うので基本的には足りました。
(参照:予備試験の刑事実務基礎科目の対策・解き方)
具体的には、刑事実務基礎の定石を読み込むような勉強をしていたように思います。




予備論文向けの対策と異なる対策をした箇所があるとすれば、学説対立が問題となりそうな箇所を重点的に学んだことが挙げられるでしょうか。
口述刑事で問題となりがちな事例問題は、複数の立場から検討すると異なる結論が導かれるようなものが多かったため、そのような対策をすることにしました。
具体的には、基本刑法を用いて主要な学説対立が問題となるトピックを検討しました。
自分があまり詳しく理解していないトピックが書かれた箇所に付箋を貼りながら1周通読をし、あとは付箋の箇所だけ2周目を読む、というように勉強をしました。
(参考:基本刑法ユーザーはなぜ多いか(質問箱回答))


4.模試の受験・合格者との練習

予備口述は不思議な試験で、正しい答えをいかに導くかを求められているかというよりは、適切な受け答えができるかに主眼が置かれているかのように思えます。
すると、上述のような知識の確認ももちろん重要なのですが、それと同等に、法律の会話ができることが重要になります。

私は辰已と伊藤塾の口述模試を受験したほか、昨年度以前の合格者の方に頼んで、2016~2018年の過去問や過去の模試を素材に練習をつけてもらいました。


そんなに予備合格者の知り合いはいないよ、頼みやすい知り合いは少ないよ、と思われるかもしれませんが、予備合格者は皆口述の対策が大変だったことを覚えているため、気前よく練習を受けてくれることが多いのではないかと感じます。





だいたいこのあたりでしょうか。
2週間でできる量はせいぜいこのくらいでしたし、これで十分だったなあと感じています。


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