0.質問箱の回答

質問箱に来ていた質問に回答しています。
私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee


参照:質問箱の利用と記事募集

1.予備論文と司法論文で必要な知識量の差はあるか

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予備論文の受験、ほんとうにお疲れ様でした!


少し回りくどい回答になりますが、「必要となる知識量にはそう差はないが、用意すべき知識量には差がある」というように感じました。


予備論文にせよ、司法試験論文にせよ、条文の制度趣旨や要件の定義、主要概念の定義、百選掲載判例の判旨を理解しておいて、事案にあわせて妥当な結論を出すことが求められているように思います。
すると、必要な知識自体はそう変わらないことになると思います。


一方、司法試験論文は、予備論文と比べて、分量が多い割に時間はそう伸びていないため、一定程度の処理能力がなければ点数を伸ばすのが困難です。
そのため、現場で「事案にあわせて妥当な結論を出す」ことは、実際にはかなり難しいことになります。
あらかじめ主要な論点にまつわる問題意識について考えておくと、多少現場での処理が楽になるため、このような対策が必須です。
そのような意味で、用意すべき知識量には差があるように感じます。


もし予備試験に最終合格した(ないし合格したことを前提に対策をする)なら、手持ちのまとめノート等で基礎的な知識を確認しつつ、過去問や演習書を利用して、未知の問題意識に向き合うような学習をするのが良いのかなあ、と感じています。




関連する話題として、司法試験の出題趣旨・採点実感についてがあると思います。
司法試験の過去問は、十分な対策時間のある受験生の全員が検討しており、その一環で必ず出題趣旨や採点実感を読んでいます。
そのため、過去問出題箇所についての知識については、予備受験生と比べて、圧倒的に充実した対策をしていることになります。
そういう意味でも、用意すべき知識量に差が生まれるように思います。
(参考:予備試験対策と司法試験対策はどう違うのか(比較・質問箱回答)



そのため、もし自分が司法試験に不合格になったとしたら、予備試験と司法試験のギャップに対応できなかった、と反省するというよりは、予備試験対策にも必要だったような基礎的な理解に穴があった、と反省することになるように思います。









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