0.質問箱の回答

質問箱に来ていた質問に回答しています。
私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee


参照:質問箱の利用と記事募集

1.判例学習と判例の射程の意識

IMG_0671

「判例学習」と一言に言っても、その内実は人によってバラバラだったりして、難しいですよね。


私がインプット教材とは別に教材を用意して判例学習をしていたのは、短答の知識の確認と、論文で判例理解を反映させた記述ができるようになる、という2つの目的のためでした。
そのため、前者との関係では、百選掲載判例のおおまかな事案と判旨のうち結論部分を確認することになりましたし、後者との関係では、判例の理由づけと当てはめを確認するようにしていました。
(後者の目的のために、いつもオススメしている判例百選スピード攻略講座が有用なのは言うまでもありません。紹介記事も参照してみてください)
(参照:アガルートの判例百選スピード攻略講座の特徴・使い方・オススメできる人)



判例の射程が問題となるときとは、事案の変動によって、判例の理由づけが妥当しなくならないとも思えるときだと思います。
そのため、基本的には事案と判旨を確認しておけば、判例の射程について意識した学習ができていることになるはずです。
......が、現実にはそう簡単にはいかないのが現実です。


個人的に、判例の射程が意識できているかが合格ラインに乗るか否かとの関係で問題となる科目として、憲法と民事訴訟法があると考えていました。
両者とも、条文解釈をすればある程度機械的に結論が出るとは言い難い科目だと感じたからです。
そこで、この2科目については副読本を用意するようにしていました。


憲法については、憲法判例の射程という、きわめて優れた参考書があります。
様々なテーマについて、リーディングケースとなる判例の解説や、複数の関連判例についての比較を通じて、判例の射程についての理解が進む、というものです。
私はこの本を愛読していて、本番もこの参考書を自分なりにまとめたものをまとめノートとして持参していました。
(参考:憲法の論証集は使えないのか(質問箱回答))




民事訴訟法については、令和2年から司法試験の考査委員に入っていらっしゃった勅使河原先生の副読本を利用していました。
こちらも、主要な論点についての考え方を整理でき、いい参考書だったと思います。









PRを含みます。
↓PR↓
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村