0.質問箱の回答

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1.ナンバリングについて

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論文答案の書き方については、その重要性が注目されるものの、各論的な話は意外と触れられないことが多いイメージがあります。
ナンバリングや答案構成は、その最たる例な気がします。


ナンバリングのコツは、あらかじめナンバリングの自分ルールを決めておくことと、慣れるまでは丁寧に答案構成をすること、のちに加筆することをそこまで気にしないことにあると思います。


ナンバリングの自分ルールを決めておくとは、誰もに共通しそうな基本的なこと(第1→1→⑴→ア→(ア)→...の順にナンバリングを振るといったようなこと)のほかに、自分が答案を書くときに気をつける流れを用意しておくことを指します。
(なお、誰もに共通しそうな基本的なことは、法を学ぶ人のための文章作法 第2版でかなりわかりやすく触れられているため、一読することをオススメします)

私が気をつけていたのは、同階層のナンバリングが振られている内容が並列になっていることと、1つの階層で1つの内容を解決することです。
具体的には、次のような構造を意識することです。
1 ●条に当たるか
⑴要件Aを満たす
⑵要件Bを満たすか
ア要件Bの意義
イ本件でのあてはめ
ウ結論
⑶要件Cを満たす
このように、⑴〜⑶のナンバリングは、いずれも特定の条文の要件について振られています。
そのため、要件を充足するかどうかを問題にしたいときは、⑴〜のナンバリングを振ればよいとわかります。
また、要件の解釈を細かに行いたいときは、もう1つ下の階層として、ア〜ウの階層を用いています。
こうすれば、ナンバリングが狂っているようなことにはならず、各ナンバリングで並列になっており、かつ1つのナンバリングで1テーマを解決できています。


丁寧に答案構成をすると、あとから書きたいことが思い浮ぶことがやや減り、あとから思いついたことでも答案の全体の中での位置がわかりやすくなります。
すると、焦ってナンバリングが崩れてしまうようなことも減るのかなあと思っています。
(参考:答案構成をどれくらい書く?(予備試験本番の答案構成)


そして、そもそもナンバリングが崩れることを決定的におそれる必要はないのかなあと思っています。
優れた答案のナンバリングが綺麗に見えるのは、ナンバリングがうまいのではなく、答案の構成がうまいのです。
そのため、説得力のある答案を書いた上で、その答案に上述のような適切なナンバリングをすればよいだけなのです。
そこで、ナンバリングが崩れることをおそれるのではなく、優れた答案がどのように議論を進めているのかに注目しながら学習をするのが良いのではないかと感じます。







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