0.質問箱の回答

質問箱に来ていた質問に回答しています。
私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee


参照:質問箱の利用と記事募集

1.弁護士志望の人が早いうちからできそうなこと

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高校二年生のうちから進路を具体的に考えており、素直に尊敬します。
おそらくは同じく内部進学のある高校出身の方に聞いてみるのがよさそうな気がしますが、法曹のキャリアを考えている人向けくらいの抽象度で考えてみることとします。

2.法曹資格を取ることが自分の目標と近いか、いつ取得することが適切か考える

受験生活を通して、個人的な反省として大きいこととして、ファーストキャリアとして比較的大規模の弁護士事務所に所属することを決心しきらないまま予備試験・司法試験の勉強をしていたことが挙げられます。
具体的には、民間就職をし、営業等も含めた会社の様々なポストを経験しながら予備試験・司法試験の勉強をし、会社の諸機能を理解した上でインハウスローヤーとなることを考えていました。
そうすると、就活向けの対策を考える必要があったことや、必ずしも早期で試験に受かる必要があるわけでなく焦りが小さいということがあり、決して効率がいいとはいえない試験勉強を続けていた時期がありました。


予備試験・司法試験は、頭に入れておくべき知識が多い試験です。
それらの知識をとどめておくための、維持のための勉強に一定程度の時間や労力を費やすことになります。
受験期間が長くなればなるほど時間に比例して実力が上がるとも限らず、その維持のための勉強に終始してしまうような期間すら生まれうるように思います。
知識の維持のための勉強の期間が有益であるとは個人的にはあまり感じられないため、できることなら受験期間を短くし、一気に受かってしまいたい試験だと思います。


このような経験から、アドバイスをするとすれば、勉強を始める前に(または並行して)、一定程度キャリアについての考えを深めることをオススメします。
自分がいかなる願望があって、それを叶えるためには、一定のタイミングで弁護士資格を取得することが合理的だ、という確信を得るためです。
このようにしておくと、今絶対に司法試験に受かりたい、という気持ちの高まりから、だらだらと勉強をする(しているフリをする)期間が短くなり、後悔が少ないように思います。


たとえば、「人を助けたいから弁護士になる」というように言う人がいます。
各々の人生経験から、弁護士になることで、助けたい人を助けることができる、と結論づけたのでしょう。
この一言の裏にたくさんのストーリーがあり、きっとその目標について詳しく問えば、様々な想いのこもった話が聞けるでしょう。


一方で、「人を助ける」ための方法は弁護士資格の取得に限らないはずです。
「人」が誰を指すのか、「助ける」が何を意味するのかは人それぞれ違いそうです。
友人に、大学入学時には「人を助けたいから弁護士になりたい」と言っていた人がいました。
しかし、大学生活の中で、彼にとっての「人」が日本国内の人に限らず世界中の人を指し、「助ける」が平和な世界の実現を指していることが分かったようです。
彼は、「人を助ける」の実現のために、国際機関で働くことを当面の目標とし、同様のキャリアの先輩の背を追って、別のキャリアを選択することにしていました。
このように、自分の願望を一段階明確にしたことで、自分の望む進路が明確になったようでした。


自分の願望について考える方法の一つとして、自分一人でもできるものとしては、月並みですが、様々な書籍を読んでみることがあります。
個人的に面白かった書籍をいくつか挙げておくこととします。





3.とにもかくにも勉強に触れてみる

一方で、先に触れてみたことと矛盾するようにも思いますが、さっそく法律の勉強に触れてみるのもいいように思います。
ちょっと触れてみただけで判断するのが賢いかはなんともいえませんが、どうしても法律の勉強が面白いと思えない中で、司法試験の勉強を継続するのはなかなか苦痛であるように思います。
そこで、早速学習を始めてみたり、予備校の学習相談に足を向けてみるのも良いと思います。


予備試験・司法試験対策にそのまま使えるとはあまり思いませんが、はじめて法律を学ぶのによいシリーズとして、有斐閣ストゥディアシリーズがあります。
いくつか読んでみて、法律を勉強するとはどういうことなのか、イメージを湧かせてみるとよいでしょう。
同シリーズのいずれも自力で通読できる難易度・分量だと思いますが、まずは法学入門のものを読んでみるか、比較的なじみやすいと言われる刑法のものを読んでみるのがよさそうです。
なんとなく興味のある法律がある場合はそちらでもいいかもしれません。



この記事を書くために調べてはじめて気がついたのですが、各種予備校の中には明確に高校生からの学習を意識し、それ用の講座も用意しているものもありました。
(参照:伊藤塾 高校生・大学新1年生向け プラン
そういった講座の説明を受けてみるのも面白いでしょう。
関連して、各種予備校が出している法律家のキャリアの面白さについての記事もあわせて読むと面白そうです。
(参照:アガルートアカデミー 司法試験・予備試験をこれから目指す方へ

4.まとめ

まとめると、予備試験・司法試験の受験や法曹のキャリアを考えてみた人にオススメするのは、
・自分の目標がどのようなもので、その達成のために法曹となるのが良さそうかどうかについて、書籍等を通じて考えてみる
・ためしに法律の学習に関する本を読んでみて、面白いと思うかどうか試してみる
あたりです。
応援しています!








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