0.質問箱の回答

質問箱に来ていた質問に回答しています。
私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee


参照:質問箱の利用と記事募集

1.予備試験のリベンジについて

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リアクションが遅れてしまいましたが、予備試験論文式試験の合格発表がありました。
合格された方も、不本意な結果に終わった方も、まずはお疲れ様でした。


おそらくこのツイートを見てのことなのですが、予備試験のリベンジについての質問がいくつか来ていました。
私が論文に1,000位台で不合格になってから、2桁で合格するまでの勉強について、簡単に書いて、回答とすることにします。


(私も明日には司法試験の合格発表があります。明日には私も励まされる側に回っているかもしれませんので、ドキドキしながら書いています)

2.私の受験歴・予備試験浪人をするということ

大げさに書いてはいるものの、予備試験にリベンジしたときのことは、別記事で既に書いています。
基本的にはこちらを参照してもらえれば、私がどのように考えているかは分かると思います。
(参照:予備試験浪人をするということ

私自身の受験歴や学習に関することの要点に触れておくと、
・2018年(学部4年)予備論文に不合格、不合格なら就職予定でローを受験していなかったが、予備試験にリベンジするために留年することを決意
・2019年(学部4年、5回生)予備試験に最終合格
・自分の弱点は判例の規範があいまいである等、きちっと暗記すべきところが甘かった、と分析
・法的三段論法を意識した記述も微妙、答案の型を意識するようにした
のようなことについて触れています。

3.学習面において意識したこと

前述の記事でも書いたこととも重なりますが、予備論文に不合格になった理由について、以下のように分析していました。
予備論文は相対評価の試験。周りの人が書けることが書けないと、その分書き負けてしまう。
自分は、暗記すべき判例の規範や、原理原則、定義の暗記が曖昧で、その点で書き負けてしまっていたようだ。
判例の規範等の議論の出発点があやふやだと、そこから先の記述も単なる作文のようになってしまう(論述の試験だから、文章力のようなもので補えるような気持ちになっていたが、そううまくはいかない)。
このようなことを踏まえて、次回の受験まで、次のようなことを意識して学習をしてみました。
まず、受験生の相場観を掴む。みんなが理解していることは決して書き漏らさないようにする。そのために、受験生の多くが読んでいるような参考書をベースに学習をしてみる。
その上で、全員が暗記しているような規範や定義は暗記する。そうでないものはどのように導出できるかの考え方を身につける。
下振れてしまわないように、いつも同じような記述ができるようにする。具体的には、答案の型を作る。
具体的には、適宜学んだことを書き加えていった論証集を何周もする、ぶんせき本を隅々まで読む、アガルートの渡辺先生の答案の型を徹底的にパクる、あたりの方法になりました。
また、論文答練にも多く参加しました。辰巳のもの全てと、伊藤塾の直前答練に参加しました。
実際にやったこと自体はよくあることなのですが、どのような点が弱点なのか意識したことで、学習の質(?)のようなものが向上した気がしていました。
(参照:論証集をどう選ぶか・一元化教材に何を書き込むか(仮))
(参照:予備試験最終合格の一年前の状態(質問箱回答))
(参照:アガルートの判例百選スピード攻略講座の特徴・使い方・オススメできる人)


なお、答案の型については、私が予備試験合格後に、アガルートから答練の型に関する講座が出ており、これもオススメに思えました。
(参考:採点実感から読み解く合格答案の「型」習得講座 )


このような分析は、主として再現答案を元にして行うことになります。
再現答案を、身の回りの合格者の方でも、プロの講師の方でもよいので見てもらうと、自分では気が付けていなかった弱点に目が行くようになると思います。

4.学習が頭打ちになっているのではないか

ちょうど私と同様に、予備試験浪人をすることを考えている方からDMがあり、次のような内容について触れられていました。
一定程度学習歴があり、半年程度勉強をしたところで合格ラインに達するかは不透明
この悩みは、特に一定程度学習が進んでいた方こそ持ちそうなものです。
そして、こればっかりは、なんとも言えないところです。

言えることとしては、とつぜん突破口が見えた人が少なくない人数いることや、短期合格者が存在していることがあるでしょうか。
私自身、合格年の1~3月に急激に見通しがよくなった時期があり、本番の成績にも反映されました。
身の回りにも、予備論文の順位が1,000位以上上がっている人はかなり多くおり、もっとも劇的な例では1,800位から10位台まで伸びている人もいました。
このように、そう長くない期間の学習で、急に伸びるような事例自体は存在するように思います(もちろん、そうでない事例もあるでしょうし、どの程度励みになるかはわかりませんが)

さらに言えば、きわめて短期の学習で合格をしている方もいます。
そのような人は、もちろん本人の卓越した努力等が前提だとは思いますが、優れた指導者の存在や、自分に合う教材との出会いから、論文式答案が書けるようになるまでの課題をうまく解決できたのだろうと想像しています。
学習期間の長さは特に問題ではなく、うまくそのような課題をクリアできるか否かが問題なのだろうと思います。


このように考えたところで、上述のような悩みが払拭されることはないようにも思います。
ただ、私自身は、この悩みと向き合い、自分の弱点を探し、一つ一つ解決する時間を過ごしたことで、合格に近づくことができたように感じます。
頭打ちになっていると感じる方も、多くの場合は特定の解決すべき課題がある状態でしょうし、優れた指導者に出会うことや、参考書に真摯に向き合うことで、それらを氷解させることができるでしょう。
そう絶望的な状態でもないだろうと思っています。


5.おわりに

各々の状況によって程度は異なるでしょうが、不合格がわかった瞬間に感じたほど合格のハードルは高すぎないように思います。
リベンジを決心された方が、次の合格発表のときに報われていることを強く願っています。








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