ABCにっき(司法試験受験ブログ)

司法試験合格を目指している受験生のブログです。2019年予備試験合格

カテゴリ: 質問箱

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参照:質問箱の利用と記事募集

1.自習向きの答練について

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前提として、答練の簡単な比較について書いているので、必要に応じて参照してみてください。
参照:論文答練は取るべき?比較・おすすめ(司法試験・予備試験)


個人的には、両答練の間で自習に向いているかどうかに決定的な差はないように思います。
違いをあげるならば、予備答練段階では、私が受験した年までの状況をふまえて申し上げると、
・コンプリ答練は全体の平均点や得点分布、上位のランキング等の統計情報が豊富
・予備スタ論は採点表がきわめて厳密で、論述の力点がわかりやすい
のような点があります。
前者は、会場にいけない中で全体での相場観を知るために、後者は、添削以外ではゼミ等での客観評価を得づらい中で自己添削をするために、それぞれ重要です。
このいずれを重視するかで自習に向いている答練がどちらかを判断することになると思います。


また、チラ見したところ辰已の直前答練は会場受験も用意しているようだったので、その点もふまえて決められると良いと思います(間違っていたらごめんなさい)。


2.憲法の短答対策

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私はいずれも用いませんでした。
憲法短答の人権分野は、論文で必要となる知識とそう範囲が変わらないため、短答に向けての特別な対策は特にしませんでした。
また、憲法短答の統治分野は、条文が第一に大事であるほか、判例の理解も結論のみをおさえておけば足りるものが多く、百選の読み込み等も特に必要を感じませんでした。
基本的には過去問を解くことで対策をしました。


しいていえば副読本としてごく簡単な判例集を読んでいました。
各判例の冒頭にポイントとなる点が質問形式で書いてあり、その部分だけざっと読んで判例の理解をチェックする用途で使っていました。








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参照:質問箱の利用と記事募集

1.法科大学院生と短答下4法について

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おそらくロー卒資格の方にお伺いするとより良い回答があると思うので、その点はご留意ください。


たしかに、司法試験の論文では、比較的細かめの知識を問われることが増えてきたように思います。
令和2年商法の株式買取請求権の条文操作や、平成31年民訴の管轄関連の問題がいい例でしょうか。
いずれも当該分野の条文についての理解が必要であることは間違いありません。
一方で、体系的な学習を意識していれば、これらの条文のおおまかな位置や、条文の構造については、本番である程度勝負になる答案を作れるようになるように考えています。
逆にいえば、予備短答突破に耐えうる程度の細かさでそのような知識を詰め込んでおこうと思うと、学習範囲が一気に広がることになってしまうため、おおまかな理解で足りると思います。


私見としては、以上のことを前提に、司法試験対策として下4法の短答の過去問を解く必要はないと考えています。
体系的な理解ができている状態を目指すことを考えると、単発の知識が無数にある短答の過去問という教材は、迂遠である上に体系的な学習と相性が悪いからです。
私なら、その代わりに基本書の通読をしたり、予備校のインプットテキストや講義に再度触れたりすると思います。


一方で、ロー生の方で予備試験を受験している方は少なくないため、予備短答の問題が受験生に求められる知識の上限の目安になりうるとも考えられます。
そのような観点からは、下4法の短答の過去問を解いておけば、他の受験生に知識面で負けないようにするにはどの程度の準備が必要かについての目安がわかるでしょう。


しかし、実際に下4法の短答の過去問を解き始めるとおそらく思うこととして、そのような目安を得るためだけに過去問を解くのは心理的にも時間的にも厳しいということがありそうです。
一定の意味があるとは思うので、解きたいと思う方はためしに少し解いてみて、自分の学習の中での優先順位を再度考えてみるといいと思います。

2.民訴の論文式試験について

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私もかなり苦手な科目なので、特にありません、、、。

というのが本音ですが、苦手な民訴で、合格年の予備論文でD評価で踏みとどまれたのは、基本概念の定義が一定程度正確にインプットできていたこと、原則と例外を意識していたこと、判例の問題意識に注意を払ったことが理由だと思います。
予備試験受験段階では、民訴が得意な受験生はあまり多くなく、適切に議論を進めるだけでかなりの高評価がつくであろうことが過去問等から伺えます。
そこで、上述のようなことを意識して、地に足のついた議論を心がけると、ひとまず大失敗は避けられるのかなあと思います。





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参照:質問箱の利用と記事募集


以前GPAと就活について触れたところ、関連する質問が増えたので、少し触れておきます。
以降話をまとめて就活体験記のような形にしても良いのかもしれませんが、あまり面白いところがありませんし、なによりあまり気が向かないので、とりあえず仮にだけ書いておきます。
また、どれくらい何をしておくと良いのかについては、明確な基準がまったくわからないので、質問が来ても戸惑ってしまうというのが本心です。
そのため、できる限り回答しようとは思いますが、以降就活に関連する質問にはあまり答えられないかもしれません。

参照:法律事務所就活とGPAについて(質問箱)

1.GPAがどれくらいあればよいのか

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このような質問がありました。
まず私のGPAは、東大法学部で2.5、前期教養で3.4、総合で2.9程度でした。
その状態で、事務所就活で応募したインターンや本採用(個別訪問と呼ばれるものを含みます)で提出したESは全通でした。
また、希望の事務所からオファーをもらうこともできました。
そういう意味では、GPAがあまり高くなくとも、それが他の要因を全否定するほどマイナスになるようなことはないように思いました。
もちろん、前掲の記事で触れたように、特定の数値を取っていることを要求される場合もあって、書類審査をひとまずパスしたのちでも、なんらかの評価項目になっている可能性は否定しません。

なお、学部予備合格者で自分より法学部GPAが低い方はまだ見ていないので、ほぼ下限と思ってくださっていいような気がします。


とはいえ、当然GPAは高ければ評価に繋がりうるし、GPAが低いことが高評価に繋がることはありません。
特に、大手法律事務所では、多くの事務所でGPAが低いことについての説明責任を果たすことになり、なかなか緊張感がありました。
(なお、他の課外活動に集中していた等、合理的な説明があればさほどマイナス評価がされないような気がします。私はもともと民間就活をしていたことを説明したら一定程度理解を得られました)
(また、一定程度説明をしたのちは、「まあ履歴書に多少茶目っ気があるのもいいね」との評をいただいたことがありました。茶目っ気って。)



また、GPAが低いと、希望する事務所で働いている自己イメージが湧きづらいという欠点もあります。
特にリクルートに携わるような先生方は、事務所の顔として、何らかの高度な専門性を有していたり、成績がよくエリート的であったりと、魅力的に見える方が多いものです。
そのような方を見ていると、自分はミスマッチなのでは?と首を傾げてしまいがちです。


将来困りそうなところでいうと、LLMやMBA留学を考えている方にとっては、入学審査の資料となる成績が低いことは一定程度不利益に働きそうな気がしています。
事務所内でのキャリアモデルに留学があるようなところでは、留学にとうてい行き得ないような成績だとあまりいい顔はされないかもしれません。


このように、自分のGPAが直接に就活での評価を下げた実感はあまりありませんでしたが、低GPAであったために余計に検討すべきことが増えたのは事実です。
今もし学部2年後期の初めての法学部の期末の前に戻れるなら、一夜漬けなどせず必死に試験対策をすると思います。
GPAが全てではあるとは思いませんが、GPAで苦しむ後輩が少しでも減ることを願ってやみません。







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参照:質問箱の利用と記事募集

1.予備試験浪人と留年・卒業について

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読んでくださりありがとうございます!
ここで書いているブログとは、予備浪人についてのこの記事のことだと思います。
参照:予備試験浪人をするということ


上の記事の「4.予備浪人の特徴」というところで触れていますが、少し補筆します。

上の記事では、それぞれの選択肢の特徴について、次のようにまとめていました。
卒後となることと比べると、予備浪人には、
メリット:学生の身分がある、学部生合格になる
デメリット:学費が一部かかる、留年経験が履歴書上残る
という特徴があります。
その上で、対立点を学費と外聞であるとした上で、外聞について評価が難しいとして、雑に記述をやめてしまいました。
この評価については、今もよくわからないというのが正直な感想です。
その上で、大学の卒業ではなく留年の選択肢を選んだ価値判断の裏には、(私の目から見て)予測可能性があるかどうかという差異があったのだと思います。
つまり、単純な話ですが、私の身の回りには留年をして予備試験に合格したモデルケースとなる方がいましたが、卒後に予備試験に合格した方はいなかった、ということです。


少し愚かそうな根拠に見えますが、えいやっと思い切って選択をする段には、多少なりとも予測可能性があることは、重要な要素となりえます。
なんらかの勝算を見出して挑戦することと、後先考えずに自暴自棄になることとでは、大違いだからです。
しかし、どちらの選択肢が優れているかの評価が難しいときは、いずれの選択肢がどちらに当たるのかを見極めるのは、往々にしてきわめて困難です。
だからこそ、身の回りで観測できる範囲だけでもいいので、先例を見つけて、泥舟にも見える選択肢を排除することを試みることになると思います。


そういう思いがあり、私は身の回りに先例となる方がいた留年の方を選びましたし、これによる不利益を特に被ることなく司法試験の受験までたどり着くことができました。
ただ、もし卒後に予備試験を受験する方が身の回りに多ければそちらを選んでいたと思いますし、それはそれで一定程度納得して受験を終えていたものと思います。
そういう意味で、先ほどに挙げたようなそれぞれの選択肢の特徴というよりは、個人的な理由に着目して、進路を選択しています。


私もどちらの選択肢が適切かはいまだに分かりかねているので、体験談等があればぜひ教えてくださると幸いです。

2.社会人受験生・未修出身者・医者の就活について

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以前弁護士事務所就活とGPAの関係について触れた前後で、数人の方から就活についての質問をいただきました。
参照:法律事務所就活とGPAについて(質問箱回答)


が、自分と異なる属性の方の就活についてはよくわからないというのが正直なところです。
なので、いずれの質問に対しても有意義な回答はできないのですが、私が知っていることや感想を箇条書きすると、
・採用イベントは司法試験の受験年度や予備試験の受験状況に応じて設定されるので、そのような意味では社会人か学生かで差はなさそう。ただ、学部生や法科大学院生に向けてのイベント(サマークラーク等)の存在から、社会人の方は相対的に情報に触れる機会が少なくなりそう。
・司法試験合格発表前の採用については、司法試験に合格しそうだから採用するとか、不合格になりそうだから採用しないというような基準は設けていなさそう。指摘していたような属性は新卒での司法試験合格率が7割越えであるようなところが多く、(実際の結果はさておき)司法試験は一旦合格することを仮定して考えていそう。で、そのような採用活動をしているブティック事務所や大手にも、未修コース出身のきわめて魅力的な先生方がいらっしゃったので、属性が決定的に不利に働くかは不明。
・いわゆる医療過誤事件で、医学部出身の方が活躍しているような事例がよく見られるけれど、ヘルスケア部門に関わっている先生方にお話を伺っていて、そのような経緯がある方はそう多くない気がする。







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参照:質問箱の利用と記事募集

今回は、類似の質問が多かったので、まとめて書いておくことにしました。
ただ、就活というセンシティブな話題が中心で、また各事務所や各就活生によって状況が大きく異なる事項だと思うので、まあそんなこともあるのだなあ、くらいに読み流しておくことをオススメします。
また、必ずや参考になるので他の方の体験談もあわせて探してみてください。

1.法律事務所の就活とGPAの関係について


おそらくこのツイートへの反応なのですが、就活とGPAに関する質問がいくつかありました。




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法律事務所の就活でGPAが参照される場面として、①インターン等のイベントの参加時と、②本採用時の書面審査の2つが挙げられると思います。
私がGPAの大切さを感じたのは、②の方です。
具体的には、私がある事務所のイベントに参加した際に、「GPAを大学卒業までに少なくとも(特定の値)まで上げておいてほしい」と伝えられたことがあったためです。
その値までは上げることができたのですが、その他もろもろの要素もあいまってか、その事務所とはご縁がありませんでした。
実際にどの程度重視されているかはさておき、GPAは自分でどうにかなる側面が強いので、後悔が残りやすいところです。


人によっては①の方を課題と感じる方もいらっしゃるでしょう。
インターン等の参加の申し込みにあたっては、ESとあわせて大学や法科大学院の成績を提出するよう求められることが多いようです。
参加までは候補者の人となりはなかなか見えづらいので、GPAを含む数字の影響が小さくないようです。
私自身はあまりそのようなイベントに参加してこなかったので、この点についてはあまりわかりません。
また、この点については大学、法科大学院ごとに目安となる数字は異なる(たとえば、東大ローには1ブロや2ブロ等の用語があるようです)でしょうし、周りの先輩に聞いてみるのがよいのでしょう。


なんにせよ、GPAが2場面でどの程度重視されているかを詳細まで知りようがありません。
ひとまず取れるものなら取っておくと後悔がないと思います。



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一般企業についても、先ほどの2場面で重要視されているかはよくわかりません。
企業によるのだと思います。


そもそも、法律事務所のイベントの多くがそうである(らしい)のとは異なり、民間企業ではあまり成績表の提出が必要な場面は少なかったように思います。
成績表やGPAの自己申告のいずれもない場合には、成績はあまり重視されていないのかもしれません。
一方で、いずれかが必要な場合には、成績が参照される可能性があるといえそうです。


とはいえ、成績の提出を求めない企業であっても、自分からGPA等の成績を示してやるのもありえるでしょう。
学業に専念していた証拠となるためです。
学生時代に力を入れたこととして学業や研究を挙げることや、部活等の課外活動の傍らで勉強を頑張っていたことを主張しやすくなるからです。




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それ。笑


学部GPAをローでカバーすることができるかはよく知りません。
提出することが求められる場合とそうでない場合があるようだからです。
事務所にもよるんだと思います。


なんにせよ、目の前のGPAを高めていくほかないのは間違いがないので、そうできることを応援しています。


参照:就活に向け東大法学部でどれくらいGPAを取るべきか(仮)





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参照:質問箱の利用と記事募集


今日も質問が長めなので回答は少なめです。

1.表現内容規制の審査基準について

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質問内容は、要するに「表現内容規制には事前抑制の態様もあるから、事後抑制であることを前提にしているとはいえないのではないか」ということでしょうか。
この質問に対しては、質問者様のおっしゃる通り、表現内容の事前抑制(検閲や、北方ジャーナル事件のような事前抑制そのもののような類型)がありうることから、表現内容規制が事後抑制に限られるわけではありません。
そのため、表現内容規制は事後抑制が原則形態である、とかそういった趣旨の記述として読むべきであり、事前抑制は観念できない、という趣旨ではないはずです。


そのような記述がなされる背景自体は納得できます。
表現の自由に対する制約は、事前抑制は厳格に、事後抑制は緩やかにその正当化について判断する、という性格のものではありません。
事前抑制は原則として禁止され、事後抑制が典型的な表現内容に対する規制として厳格に審査されるものであると考えられているからです。
そこで、事前抑制か事後抑制かで違憲審査基準の厳格さを変更するのだ、という誤解がされないように当該記述がなされたものと思います。


事前抑制禁止の法理については、手持ちの基本書等で確認してみるとよいでしょう。
検閲の禁止(21条2項)や北方ジャーナル事件での「厳格かつ明確な要件のもとにおいてのみ許容されうる」という原則からもわかる通りでしょう。


なお、事前抑制と事後抑制は場面によっては区別が曖昧になることもしばしばであることも付言しておきます。



具体的な法律の内容についてどの程度回答するか(できるか)は不明なので、今後どうするかはわかりません。



2.辰已法律研究所について

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前半はさておき、後半はかなりわかります。
辰已法律研究所の東京本校にずっと通っていたのですが、古き良き予備校という感じがあり、不思議と気持ちが落ち着きます。
やや実用的な話としては、辰已の椅子はパイプ椅子が多く、これは本番の対策という観点からは実は役に立っていたように思います。
参考:司法試験・予備試験の魔物(本番を見据えた準備・対策について)


辰已法律研究所もアガルートも、かなり好きでお世話になってきた予備校なので、これからも未来永劫続いてほしいものです。







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最近は長文の質問が増えてきたため、回答ペースが少し落ちます。
あまりないとは思いますが、急ぎのものがあれば遠慮なくTwitterのDM等でご連絡ください。

1.判例百選スピード講座の科目の選択

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大好きな判例百選スピード講座の質問が続いており、嬉しいです。
参考:アガルートの判例百選スピード講座の特徴・使い方・オススメできる人

以前の紹介記事で述べたとおり、私が思う同講座の特徴は次の2つです。
  • 答案の形で判例を学ぶことができる
  • 渡辺悠人先生の答案の型を学ぶことができる
質問者様のおっしゃるとおり、どの科目が必要かはそれぞれの学習状況によって大きく変わると思うので、上記の特徴による恩恵が大きそうな科目をいくつか選んでみます。



答案の形で判例を学ぶことが重要な理由は、百選掲載の事例だけでは分かりづらい、どのような事実をどのように斟酌して事例を解決したかが学べることにあります。
これが分かると、事実を拾って評価する、いわゆるあてはめの理解が進むことになると思います。
そこで、答案の形で判例を学ぶことが重要な科目とは、あてはめについて学ぶことが重要となる科目でしょう。

実際のところあてはめが重要でない科目などないのですが、あえて選ぶとしたら、刑事訴訟法、会社法、民事訴訟法でしょうか。

刑事訴訟法は苦手意識がある人は少ないかもしれませんが、それゆえに事実の使い方のようなやや細かい点で差がつきやすいところです。
たとえば、任意捜査の必要性・緊急性・被侵害利益等について、事実の振り分けを的確に行えるでしょうか。
そのため、判例の判断枠組みについて、事実の使い方も含めて学んでおくことが大事だと考えます。

会社法は、一般にイメージが湧きづらい科目と言われることもあり、あてはめも簡単ではありません。
また、詳細な条文の規定のある会社法における結論の妥当性を確保する判例法理の理解のためには、それを導いた事実関係の理解が必要でしょう。
そこで、個々の判例について些細に至るまで学んでおくのがよさそうです。

民事訴訟法は、理論面の学習に比重が置かれがちに思います。
そのような学習の特質からか、民事訴訟法の事例問題における事実の使い方が上手でない方が多いようです(そのような事実こそが判例の判断を導いているにもかかわらず、です)。
いくつかの司法試験の過去問の採点実感を読むとそのことがわかってくると思います。
そこで、個々の判例のあてはめについて学ぶことによる実益は大きいでしょう。


公法についても、当然判例が示したような判断枠組みにのっとり事実を評価する姿勢は重要です。
しかし、憲法であれば三段階審査、行政法であれば処分性や原告適格について、ある程度定式となった判断枠組みが存在します。
これらについては、個々の判例につき検討するというよりは、その判断枠組みを複数の判例を相互に見ながら学んでいくような学習が有効なように感じます。
そこで、判例百選スピード講座が個々の判例について検討することからは、相対的には同講座により学ぶ必要性は低いのかなあと考えます(とはいえ、有効だとは考えます)。


民法・刑法については、比較的事実の評価の仕方が分かりやすいことから、他の手段でもあてはめについて学びやすいものと考えます。
そこで、判例百選スピード講座によるのも有効だとは考えますが、相対的には重要度は低そうです。








渡辺悠人先生(司法試験総合4位)の答案の型を学ぶことが重要であると考える科目をあえて3つ選ぶとすれば、刑事訴訟法、行政法、民法の3つでしょうか。

刑事訴訟法と行政法は、いずれも典型的な出題テーマに対する解答の枠組みが存在します。
例えば、伝聞法則や原告適格について考えれば想像しやすいでしょうか。
このような出題に対しては、答案の型を用意しておくことができ、そうすることが有効です。
そこで、優れた答案の型を学べる判例百選スピード講座の利用は有意義だったように思います。

民法は、刑事訴訟法や行政法のような典型的な出題テーマが存在するとは言いづらそうですが、要件事実的発想が重要な科目です。
要件事実が重要、と言われても、要件について検討するのは当たり前なんじゃないの、と感じる方も多そうです。
そのような方にこそ、優れた答案がどのように要件を整理し、説得的な議論をしているのかを学ぶ意義があるように感じます。



憲法についても、かなり大枠でいえば三段階審査や違憲審査基準の定立について、ある意味定型的な議論が可能であるといえるかもしれません。
ただ、それなら端的に三段階審査についての理解を深めればよいため、たとえば有名な合格思考憲法(憲法の答案の書き方がわかるようになる、簡単ながら優れた名著です)を読めば足りるようにも思います。



他の科目については、ここまで挙げた4科目と比較すると、相対的に答案の型のようなものの重要性が低いように思います。
とはいえ、学ぶところは多いと思います。


少し話はそれますが、優れた答案を読むことの意義は感じたものの、同講座を取るほどではない、と感じた方は、上位答案の載ったぶんせき本を購入するのも手かもしれません。







以上のことから、3科目を選ぶとしたら、
・判例の事実の用い方を学びたい→刑事訴訟法、会社法、民事訴訟法
・優れた答案の型を学びたい→刑事訴訟法、行政法、民法
となるでしょうか。



実際には、先に書いた通り、自身の苦手科目等を加味しながら、入れ替えてみるのがよいと思います。


参考になれば幸いです。





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参照:質問箱の利用と記事募集

1.予備論文向けの答練について

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リクエストありがとうございます◎
予備短答に向けての答練は取っていなかったので、予備論文向けの答練のことだと思っておきます。


すでに書いているもので、答練に関連するものは次の3つです。
論文答練は取るべき?比較・おすすめ(司法試験・予備試験)
(添削編)伊藤塾コンプリ答練・辰已予備スタ論の答練の比較
(奨学生・値段編)伊藤塾コンプリ答練・辰已予備スタ論の答練の比較

一番上の記事が総論的な話で、下二つが添削と奨学生制度に関するものです。
もし気になるトピックがあれば、コメントなり質問箱なりでまた教えてください!


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(ちょうど昨日掃除をしていて、予備試験と司法試験の答練の資料と答案を積み上げていました。タイムリーなリクエスト嬉しいです◎)

2.民法の演習書について

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以前予備短答のあとの学習計画についての箇所で旧司法試験について記述したことに関連したものでしょうか。
参照:合格年の予備試験短答後の論文向けの勉強計画


民法が改正したことによって、旧司の演習素材としての価値が変わるとは特に思いません。
民法改正が、判例法理を条文化したという側面が多分にあることから、旧司で問題意識となっていたことが一切問題にならなくなったり、逆にまったく新しい問題が多数生じる、というようなものではないと考えるからです。
そのため、旧司を扱うこと自体は今もオススメできるかなあと思います。
なお、私が使っていたアガルートの旧司法試験解析講座も法改正に対応しており、予備校も一定の価値があることを前提に、民法改正後に講座にしているのだと思います。






ただ、重問をかなり回した状態(すごい!)であれば、新たに旧司を利用することによるメリットは薄いかもしれないと考えました。
理由は、
・基礎的な論点に関して理解できているかを問う問題が多く、重問との役割の差が小さい
・短文事例問題が中心で、事実のあてはめの力や、長文事例の読み解きの練習にはあまりならない
・そもそも重問に旧司の問題が一定数採用されており、新規の問題が満足できる数用意できるかが不明である
あたりでしょうか。


そこで、重問を一定程度習得している状態なら、自分なら、新たに利用する演習素材としては長文事例問題を採用します。
具体的には、新司法試験と予備試験の過去問か、改正民法対応の演習書です。


新司の過去問は、言わずもがなですが、既存の民法の長文事例問題としては、民法の理解をもっとも差がつく形で問うド良問です。
質問者様が予備試験を受けるのか司法試験を受けるのかが定かではありませんが、どちらにせよ効果的でしょう。
私は、予備試験を受験する段階では、一度扱うと問題内容を覚えてしまう、という理由で新司の過去問は扱っていませんでした。
しかし、予備合格後に過去問を2周した感覚からは、1度解いたくらいで問題意識を全て理解できるようなヤワな問題群ではないので、安心して予備試験受験時に解いていいと思います。

どの年もかなり難しいので、年度ごとに書き進めていくような方法でなくとも、あらかじめ出題分野をぼんやり調べて、考えたい分野が出題されている年だけ答案構成をする、のような扱い方で十分だと思います。


改正民法対応の一定程度長文事例の演習書はかなり少なく、知る限りでは新考える民法くらいなのかなあ、と思います。



いずれもかなり難しいので、オススメといえるかは怪しいところです。


短答を突破できる程度の知識があり、重問の問題も理解していて、予備の過去問も複数回検討できているような状態なら、少なくとも今年の予備論文との関係では、無理に演習書に手を出さずよりも、実務基礎科目を中心に他科目の勉強をしてもいいかもしれません。

3.バイトと勉強の両立について

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バイトに関する投稿が続いている!
参考:選択科目・バイト・旧司の利用について(質問箱回答)

たしかに学部生時代は大学受験予備校と家庭教師を中心に、学費と予備校代が出るくらいはバイトをしていました。
ただ、サークルにあまり積極的に参加していなかったので、勉強以外の活動はふつうの学生くらいだったと思います。
両立のコツはよく分かりませんが、強いていえば自分がやるべきことをリストアップして、淡々と進めていくことでしょうか。


ただ、学生時代のバイトで得られる金額はたかがしれていて、社会人になったのちはすぐに得られるようなものであることが多いでしょう(よっぽど特殊なバイト等をしない限りは)。
なので、生活上必要な限度を超えて働く必要はなく、それよりも勉強に専念してさっさと合格してしまうことの方がよいなあ、と思うことが多々あります。




今日は以上です。





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参照:質問箱の利用と記事募集

1.選択科目について

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このツイートに関連するものでしょう。

私が労働法について感じた感想(というより聞いていた噂)としては、
・判例の下位規範をかなり覚えることになる
→最低限の記述ができるようになるまでに時間がかかる
→暗記科目が苦手なのでつらい
・条文のあてはめだけで解決することは少なく、個別の利益衡量により事例問題を解決することが相対的に多い
→条文操作で解決をしたい自分には肌が合わない

ということでした。
なので、逆に言えば、時間をとって勉強をすることができる受験生にとっては、勉強すればするほど実力が伸びる科目だし、事実を拾って事例を解決する態度で差をつけられるため、実力の差を反映させやすい科目のように思います。
そこで、十分に時間のある受験生にとって、いい選択の一つだと思います◎(そして、そういうところが受験生に人気な理由の一つなのだろうと感じます)。

ただ、実際に選択をしたわけではないので、多分に妄想が含まれていそうです。



私は知的財産法を選びました。
知財は、分量が多いとはされるものの、丸暗記しなくてはならない箇所は多いとはいえず、暗記の負担は少なめでした。
また、条文による解決をすることが多く、その場で事実を拾いきれずに答案が書けない、というような事態も起こりづらいように感じました。
受験生の多くが選択する労働法についてネックだと感じた点をクリアしていたので、勉強をしていてあまり苦になりませんでした。

なので知財がオススメです(あれ)

2.バイトについて

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これもツイートに関連したもののようです。


法律試験予備校のチューターと、大学受験の家庭教師(と夏は暑いのでお休みしているUber Eats)をしています。
どちらも時給がいいので、そこそこ時間を入れれば、新卒の社会人くらいの給料はいただけそうでありがたいところです。






3.旧司法試験の利用について

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以前の記事へのリアクションでしょうか。
参考:合格年の予備試験短答後の論文向けの勉強計画


ごく簡単にノート等に答案構成をして、あらかじめ簡単にまとめておいた答案構成と見比べていました。
そして、論点を落としたところについて、マーカーを引く、のようにしていました。


IMG_628FF448D4FE-1
(旧司法試験解析講座のテキストをスキャンしたものと、そのメモを書き添えたもの)

なんども繰り返しているうちに、大方の内容は頭に入っていたため、復習は主に書き漏らしがないかどうかを確認することくらいになっていたと思います。
書き漏らしが続いたとき(前マークをしていたところを再び書き漏らしたとき)は、解説部分を参考することもありました。


講座はアガルートの旧司法試験解析講座を利用していました。
昨日の回答にも関連する箇所があるので、リンクを貼っておきます。
質問回答(旧司の利用・勉強場所・iPadの利用)





Twitterの呟きに関連する質問が続きました。
うかつな呟きは気をつけようと思いました(?)








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0.質問箱の回答

質問箱に来ていた質問に回答しています。
私の質問箱は、以下のリンクにあるのでまたよかったら教えてください。
https://peing.net/ja/abc_examinee


参照:質問箱の利用と記事募集

1.予備論文対策の旧司法試験過去問の利用


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以前予備短答のあとの学習計画について書いたことに関連したものでしょうか。
参照:合格年の予備試験短答後の論文向けの勉強計画


私はアガルートの旧司法試験解析講座を利用していました。
そのため、年度を決めて遡っていたわけではなく、講座に含まれている年度のものを扱っていました。
だいたい20-30年程度の範囲になっていたと思います。
各年度設問が2問あり、各科目40-50問が内容となっているため、演習素材として十分だったと感じています。

2.勉強場所に関して


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これは一昨年の夏(4回生)のことですね。
この年は短答対策と論文対策のために、朝から大学の図書館に通って勉強をしていました。
家から大学までが遠かったため、論文直前には地元のカフェや図書館で勉強するようにしていました。


予備試験に最終合格した去年は、大学を休学していたため、大学の図書館や自習室には入れなかった(厳密には入れるのかもしれませんが、手続きはしていませんでした)ので、もっぱら地元のカフェや図書館で勉強をしていました。

参照:予備試験浪人をするということ


自宅で勉強する派の人も多いかもしれませんが、私はあまり家では集中ができなかったので、ころころ勉強場所を変えていました。

3.iPadの利用について

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読んでくださりありがとうございます!
参照:司法試験・予備試験とiPad活用術

私が使っているiPadは第5世代のWi-fiモデルで、128GBのものです。
結構に古いモデルですが、必要となるアプリにはいずれも対応していたため、特に不便は感じませんでした。
論証集や判例百選、ぶんせき本等学習におよそ必要な資料を入れていましたが、ストレージの使用量は60GB弱で、容量は128GBで十分だったと思います。
また、画面も特に小ささは感じず、大きさにも不満はありませんでした。


ただ、今私が買うならもう少し新しいモデルのものを利用すると思います。
理由は、私のモデルではApple Pencilに対応していないためです。
論証集等に書き込みをするのに、Apple Pencilはかなり便利に思えるためです。




自分で書いていたらかなり新しいものを買いたくなってきました。
今のものが故障したりしたら新しいモデルの購入も検討してみます。









こんな感じで質問箱に答えていくことにします。
今回は以上です。






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