今年LLMに出願する方から質問を受けて、提出書類に関する相談にのっていたときに、ふと過去の記事のことを思い出しました。
参照:就活に向け東大法学部でどれくらいGPAを取るべきか(仮)
この記事を書いた当時は、法律事務所の就活の文脈で、GPAがどれくらい必要かを考えていました。では、果たしてLLM留学との関係だとどうなのか。実際に出願を経験した今、アンサー記事的に感想を書きます。
私のGPA
前の記事でも書いた通り、私は前期教養のGPAが3.4ほど、法学部に進学してからのGPAが2.5ほどで、単純に平均すると総合2.9ほどのGPAでした。
GPAはどうやって出願先に届くのか
LLMに出願する際には、基本的には、大学の成績証明書そのものを各大学に送ることはありません。各国・各大学・各教育機関の評価をレビューしてくれる指定機関(LSAC)に成績証明書等を送ると、そこで大きく分けて4段階に調整され、その4段階の評価のみが各大学に送られるようでした。
東京大学の場合、前期課程(教養学部)と後期課程(法学部)に分かれているため、それぞれのキャンパスからLSACに成績証明書を送ってもらうことになります。
LSACでの評価結果そのものが本人に返ってくることはないのですが、(一部の?)ロースクールに出願した際には出願書類の控えが一括で表示されるため、そこで自分のGPA等がどのように評価されたのかを見ることができます。控えを見ると、前期・後期で分けることなく東京大学として一括して処理されていて、大学1年から4年までの在籍期間について、GPAがどう評価されたかが表示されていました。
評価は「B」
一般的には、AからDの4段階でAの方が高く、Bまでに残っていればまあなんとかなる、というような話を聞いたことがありました。そして、私のかなり低めのGPAでも、なんとかBとして表示されていました。
それもあって、著しく低い評価はされなかっただろうと思っています。
出願書類では成績に一切触れなかった
LLMに出願する際には、成績や職歴といった客観的で基本的には動かしようのない情報を示すほか、各大学に入りたいのはなぜか、入るとどう良いのかを書いたパーソナルステートメント(PS)と、自分がどういう人間であるかをまとめたCV(履歴書といっても、日本の感覚とは少し違ったもののように思います)を出すことになります。
成績がとても良かった人、例えば首席だったり、卓越のような評価を受けていたりする人であれば、PSやCVの中でそのことに触れるのが効果的だろうと思います。ですが、私は成績を見られては困るので、PSやCVで成績について触れることは一切しませんでした。
事務所の選考や出願校選び
また、私が所属していた事務所では、少なくとも私が出願した際には留学選考のようなものはなかったので、GPAが低いことをもって事務所から留学を控えるように言われるようなこともありませんでした。
もっとも、GPAが重視されると噂されていた大学(ハーバード大学を念頭に置いています)については、チャレンジ校としての出願を検討することすらなく諦めていました。
結局、GPAはネックだったか
結局のところ、LLMは一定の職務経験を持った上で参加するものなので、自分のバックグラウンドやどういった仕事をしてきたのか、それが大学での学びとどう関係があるのか、そして元も子もないですが、どんな力のある人から推薦状をもらったか、推薦状にどのようなことが書いてあるか、といったことでカバーすることになります。そのため、GPAの低さがものすごく大きなネックになるというわけでもなかった、少なくとも自分の留学との関係で大きな足枷ではなかった、と振り返っています。
とはいえ、やはり4段階評価でAがつくのかBがつくのかによって、狙える大学に差があったかもしれないとは思います。自分にとってのチャレンジ校と思うようなところには、そもそも箸にも棒にもかからない状況だろうと思っていたことは、自分の出願校選びに影響したなと思っています。
雑感
最近の学生の話を聞いていると、こういう風潮は全くないようですが、自分が大学生のときは、最小限の勉強で済ませると効率が良くていいとか、成績が高いことなんかより大学時代を楽しむことの方が大事だ、というような風潮が少なからずあった気がします。みんながそうだったわけではないですが、今の学生の方々と比べると、そういう空気があったように思います。
私はそういう風潮に流されて、結構大学の勉強をサボっていました。遊ぶのもほどほどにして、留学準備をするときの自分を失望させないように、無理のない範囲で成績を狙ってみる、ということもやっておけばよかったなと思っています。
たぶん自分の人生でGPAが響くのはLLM出願が最後だと思う(と信じている。。。)ので、ようやく自分の低GPAを気にせず生きていけるようになりましたが、もしこの先困ることがあったら、改めて警鐘を鳴らすようにします。
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